対中国投資に黄色の信号:外資がハッキリと敬遠
Yellow signal on investment in China: Foreign capital clearly avoids it
對華投資發出黃色訊號:外資明顯迴避
ーギャラップ、バンガードが中国から撤退
ーJPモルガンやピムコが戦略を再考
勝又壽良のワールドビューからSummaryをお届けします。
中国経済に黄色の信号:
中国経済に、歓迎されざる事態が発生した。
7~9月中国のFDI、奈落の底に転落した。
7~9月外資の対内直接投資(FDI)が、初のマイナス118億ドルに急減。
中国経済には、’外資の投資先としての魅力’がなくなった。
2023年中国FDIの推移:
1~3月期 210億ドル
4~6月期 67億ドル
7~9月期 -118億ドル
8月分FDI公表を停止:
中国政府は、8月ドル建て・FDIの公表を停止した。
理由は、FDIが急減しているからだ。
2000年以降FDIの最低記録:
今年4~6月期が67億ドル。1~3月期の210億ドルからも急減した。
1.2022年、FDIは年間記録となる1890億ドルを達成。
2.2023年は、「釣瓶落とし」の状況だ。
中国商務部報道官の発表(新華社)
11月2日の記者会見で、’長期的には、FDIが好転する’と強気の発言した。
1.製造業分野の外資参入制限措置を、全面的に撤廃。
2.中国のサービス業に、外資参入を拡大。
3.外資参入で、隠れ障壁の排除に努力する。
4.ネガティブリスト以外の分野で、外国企業を平等に扱う。
中国は、FDIのマイナスを深刻に受け止めるべきだ。
率直に言えば、「何を今更、言い訳するのか」ということだ。
中国リスクが急拡大:
外資は、中国市場の将来性に投資している。
また、対内直接投資で障壁条項が多くても、我慢した。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/33684407.html
中国に「長い冬到来」:外資が経済停滞を予測、中国株式売却へ
勝又壽良のワールドビューからSummaryをお届けします。
フィナンシャル・タイムズ(11月4日)
世論調査Gallupが先週、中国から撤退することを発表した。
世論調査Gallup:
同社は、1993年に中国へ進出し、北京・上海・深圳に事務室を開設。
マーケティングや組織設計など、コンサルを提供してきた。
Gallupが中国当局の標的:
機関投資家にとって、経済情報は投資判断に不可欠だ。
1.だが今年に入って中国当局の標的になった。
2.中国情報の収集業務が著しく困難になった。
中國のデータが満足に得られないことは致命的。
『ブルームバーグ』(11月2日)
’バンガードが中国オフィスを閉鎖、中国から完全撤退’と報道した。
関係者は決定が部外秘だとして匿名を条件に話した。
バンガードの中国オフィス閉鎖:
中国投資信託市場の規模は29兆元(600兆円)
バンガードは、上海スタッフ10人と退職条件で合意。
チームは来年の早い時期に退社し、オフィスが閉鎖される。
ブルームバーグ(11月6日)
’JPモルガンやピムコが中国戦略を再考’と題する記事を掲載した。
泥沼の中国経済:
不動産危機が経済に波及し、ポストコロナの活動再開に伴う回復は失速。
中国株不振が鮮明:
海外投資家は、急速なペースで中国から資金を引き揚げている。
1.混乱する不動産市場へのてこ入れ策もない。
2.事実上、放置していることに絶望している。
3.人民元が、16年ぶりの安値圏だ。
JPモルガン・チェース:グローバル分析ジョイス・チャン
中国からの資金引き揚げ
中国からの撤退は、単なる相場観に基づくものではない。構造的な売り対象という厳しい見方だ。
IMF予測では、これから、中国GDP成長率が急減する。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/33690954.html