京都大:心臓表面へ細胞シート移植:内視鏡デバイス「ECSheeD」(動画):
Kyoto Univ: Cell sheet transplant to the the heart: Endoscopic device:
京都大学:细胞片移植到心脏表面:内窥镜设备“ ECSheeD”
京都大学:
11月20日
細胞シートをより、負担の少ない、内視鏡を用いた方法で、
心臓の表面に移植するためのデバイスを開発したと発表した。
研究成果は、「Regenerative Therapy」に掲載されている。
QLifePro 医療ニュース
http://www.qlifepro.com/news/20201124/endoscopic-cell-sheet-transplantation.html
心臓表面への細胞シート移植デバイスを開発
-心臓再生医療への応用を目指して-
升本英利 医学部附属病院
長田裕明 医学研究科博士課程学生、
山下英樹 芦森工業株式会社、
上杉昭二 ニッケ・メディカル取締役
細胞シートをより、負担の少ない内視鏡を用いた方法で心臓の表面に移植するための、デバイスを開発しました。
iPS細胞シート移植:
近年、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)などから
- 作られた細胞シートを、
- 心臓表面に移植し、
- 心不全の治療に応用するための、
心臓再生医療研究が進められています。
従来の問題点:
現状では、胸の真ん中や肋骨の間を切開する手術によって、心臓を露出したうえで細胞シートを貼り付ける方法が一般的です。
- しかし、このような手術は、
- 創(きず)の感染などの合併症を生じたり、
- また術後の痛みが強くなるなど、
治療を受ける患者さんの負担が大きくなる可能性があります。
今回の新開発手法:
今回、内視鏡デバイスの開発では、「成人ヒトのCTデータを使った、3Dプリント作製の人体シミュレータ」を用いました。
確実かつ歪みなく細胞シートを移植できるための手技を確立し、検証しました。
このデバイスの応用により、安全で負担の少ない心臓再生医療の普及が期待されます。
Endoscopic Cell Sheet delivery Device:(ECSheeD)
このデバイスを「Endoscopic Cell Sheet delivery Device」(ECSheeD)と命名。
2種類の太さのフレームを組み合わせることで、「細胞シート部分を、スムーズに体内にデリバリーすること」がに成功。
本研究成果は、2020年11月17日に、国際学術誌「Regenerative Therapy」に掲載されました。
京都大学
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2020/201120_1.html