日立造船:容量世界最大級の全固体電池:-40℃~100℃で動作(動画):
Hitachi Zosen: World’s largest all-solid-state battery:at -40°C to 100°C:
Hitachi Zosen:世界上最大容量的全固态电池:在-40°C至100°C的温度下运行
日立造船:
日立造船が、容量が世界最大級の全固体電池を開発した。
容量は1000㍉㌂時で、日立造船の従来品から約7倍に増えた。
高温下など特殊な環境で動作するのが、特徴。
人工衛星や産業機械など、活用の幅が広がりそうだ。
年初から大阪市の工場で試作品の少量生産を始めた。
東京の展示会:
3月3日に都内で開かれた展示会で発表した。
「セ氏マイナス40度~プラス100度の厳しい環境」でも動作する。
特殊環境下の産業機械や宇宙用途で需要があるとみている。
2025年をめどに容量を数倍に増やす目標。
容量・コストが課題:
全固体電池は、
- リチウムイオン電池に比べ、
- 燃えにくくエネルギー効率も高く、
次世代電池として注目される。
しかし、容量の小ささやコストの高さが課題だ。
例えばスマホ用のリチウムイオン電池でも容量は数千㍉㌂時が一般的。
全固体電池は、リチウムイオン電池に、まだ及ばない。
日立造船の独自技術:
日立造船は、「接着剤や溶剤を使わずに、シート状の電解質などを製造する独自技術」を持つ。
不純物を減らすことで、電気抵抗が小さくなり、電池の性能が高まるという。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHD032O50T00C21A3000000/
全固体リチウムイオン電池 [AS-LiB®]
Hitz日立造船グループの技術を活用し、独自製造方法を開発しました。
固体電解質が難燃性であるため、高い安全性を保持しています。
また、-40℃~100℃という広い動作温度範囲を実現しました。
特長:
全固体リチウムイオン電池は、
- 正極層、
- 固体電解質(SE)層、
- 負極層を積層させた構造です。
固体電解質(SE):
SEはリチウムイオンのみを通し、セパレータの機能も保持します。
リチウムイオンが、SEを介して正極~負極間を行き来することで充放電が行われます。
アプリケーション分野と製品(想定):
広い動作温度範囲を活かした、特殊環境対応電池
- 産業用装置、宇宙用途、過酷環境下での電源など
- 高い安全性を活かした、医療向け電池
- 医療器具、医療機器など
- 次世代自動車用電池
研究開発・技術|Hitz 日立造船株式会社
https://www.hitachizosen.co.jp/technology/lithiumion-battery/