1924:バグダッドの盗賊: The Thief of Bagdad:

1924:バグダッドの盗賊: The Thief of Bagdad:
ハリウッドの初期を代表する大スターが登場!
ダグラス・フェアバンクスが主演・プロデュースを務める。
巨大で幻想的なバグダッドの街並み:

ダグラス・フェアバンクスの代表作:

古代イスラム世界の千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)

怠け者で罪深いバグダッドの盗賊:

よりによって、美しいお姫様に恋をした。

彼女と結婚するため、秘宝を探し求めて冒険の旅に出る。

その映画人生の集大成:

主演のみならず、製作・原案もフェアバンクスが手掛けた。

フェアバンクスは、現場でしばしばメガホンを取っている。

 

イスラーム帝国のバグダッド:

盗賊アフメッド:

欲しいものは手当たり次第に盗み、ろくに働きもしない。

ある日、魔術師から盗んだロープで、王宮へ忍び込んだ。

姫君の寝顔に一目惚れ:

王様カリフの一人娘である姫君の寝顔に一目惚れした。

しかし、モンゴル人侍女が騒いで、衛兵が駆けつけた。

アフメッドは、慌てて王宮から逃げ出した。

姫君の誕生日に侵入:

なんとしてでも、あの美しい姫君を手に入れたい。

そんな折、姫君の誕生日を祝う宴が王宮で開かれた。

各地から花婿候補が集まると聞いた。

彼は、姫君を誘拐しようと思いつく。

盗賊仲間(スニッツ・エドワーズ)の協力:

「七つの島と海の王子」に化けたアフメッドは、花婿候補のひとりとして王宮へ足を踏み入れることに成功。

姫君は、占い師から「王宮の庭に咲くバラを手にした男性が運命の相手だ」とのお告げを受けた、

期待に胸を膨らませながら花婿候補の行列を眺めていた。

しかしインド王子(ノーブル・ジョンソン)は不機嫌そうな様子だ。

ペルシャ王子(マチルデ・コモン)は脂肪の塊みたいに太っている。

モンゴル王子(上山草人)のその邪悪な顔つきは見るもおぞましかった。

この中から花婿を選ばなくてはいけないの?

姫君が絶望しかけたところへやって来たのがアフメッド。

姫君は、その颯爽としたハンサムな風貌に一目惚れした、

アフメッドが庭のバラを手にする姿を見て「彼こそが運命の人に違いない!」と心ときめかせるのだった。

アフメッドの正体は盗賊:

一方、モンゴル王子は、モンゴル人侍女からアフメッドが盗賊だと知らされ、それをカリフへと報告。

実は、モンゴル王子はバグダッドの占領支配を目論んでいる。

偵察のための女スパイを姫君の侍女として送り込んでいたのだ。

正体のバレたアフメッドは鞭打ちの刑に処され、牢獄へ閉じ込められた。

なんとか彼を王宮の外へ逃がすことが出来た姫君だった。

最も珍しい秘宝を持ってきた王子と結婚:

しかし残りの3人から花婿を選ばねばならなくなる。

姫君は、3人の中から7ヶ月以内に最も珍しい秘宝を持ってきた王子と結婚すると宣言。

インド王子とペルシャ王子、そしてモンゴル王子は、従者を連れて秘宝探しの旅へ出ることになる。

また、見るからに薄気味の悪いモンゴル王子を演じるのは日本人俳優・上山草人。日本から渡米して日系人劇団で活動していた草人は、本作の企画を知って自ら売り込んでモンゴル王子役を得たという。欧米でアジア人の脅威を煽る黄禍論が盛んだった当時、彼は悪役専門のアジア系俳優として「Soujin」の名前で活躍。当時の本作の宣材資料には、「日本で最も偉大なシェイクスピア俳優」と宣伝されていたそうだ。面白いのは、コロコロに太ったペルシャ王子をマチルデ・コモンというフランス女優が演じていること。確かによく見ると男性ではなく、付け髭を付けたふくよかな女性である。そうそう、インド王子役のノーブル・ジョンソンは、ハリウッドにおけるアフリカ系俳優の先駆者だ。

『素顔のハリウッド』:上山草人

上山草人の随筆集『素顔のハリウッド』の初版本です。

大正後期から昭和初期にかけてハリウッドに渡った。

日本人俳優として活躍、黒澤明の「七人の侍」にも主演した。