台湾:半導体関連企業9社が日本進出
Taiwan: 9 Chip-related companies expand into Japan
台灣:9家半導體相關企業進軍日本
・TSMC、PSMC、Rapidusと提携へ
・Alchip、GUC、eMemoryが稼働中
ロイター掲載記事からSummaryをお届けします。
台湾の半導体関連企業:
米中対立を背景に、日本では半導体ブームに沸く。
台湾半導体関連企業が、日本で新規事業に進出中。
台湾9社が日本に進出:
2年間で、少なくとも台湾半導体関連9社が日本に進出した。
今回ロイターが、台湾有力9社の事業を取材した。
Alchip Technologies:カスタム半導体の設計
その1社は、Alchip Technologiesだ。
用途ごとに異なるカスタム半導体向けに、設計事業を手掛ける。
同社は2003年10月に日本支社を開設。
ルネサスエレクトロニクスと、自動車用半導体の製造を扱う。
現在日本で、半導体設計要員を増強中。
中国国外へ移転開始:
2022年、Alchipの技術者は、中国で活動していた。
現在、中国国外へ移転を開始、異動先の殆どは日本だ。
日本と北米、台湾で採用活動を実施。
Alchip・Japan:ゼネラルマネージャー
日本の半導体市場は、成長を期待できる。
1.日本政府が、ポスト5G、AIなどを全面支援。
2.日本で、多くの優良プロジェクトに参画した。
日本進出の半導体企業:
2022年以降、台湾の半導体企業の日本進出が増加。
TSMC以外の主要事業者が、少なくとも9社ある。
Global Unichip(GUC):
TSMCが、Global Unichipの株式を35%保有する。
GUCの日本進出理由:
Global Unichip Japanは、’日本の能力の高い技術者と、商機の広がり’を指摘した。
eMemory:メモリー半導体回路の設計
eMemoryは、メモリー半導体回路の設計開発を支援する。
1.2022年4月、eMemory Japanを設立。
2.神奈川県・JR新横浜駅近くにオフィスを構えた。
TSMCの技術者:マイケル・ホーCEO
日本に、オフィスを開設してから、顧客との会話が増えた。
現在、設計と営業部隊11人を抱える。
日本の半導体シェア:
日本の半導体世界シェアは、2019年の50%から、10%に急減した。
現在、日本国内での半導体需要が高まっている。
1.日本政府は、米中緊張で、半導体を戦略物資と位置付け。
2.日本国内での半導体生産強化に、巨額補助金を投入する。
日本の優位性:
米国も、最先端技術のTSMCを、アリゾナに誘致する、
1.日本は円安で、調達コストが相対的に安い。
2.日本政府の支援が、的確で充実している。
3.素材や製造装置など、基盤が整っている。
TSMCの日本誘致成功:
TSMCが、2月24日に開所式を迎える。
finesse technology:製造装置
finesse technologyは、九州に自社工場を建設する。
TSMC熊本工場に、製造装置を納入の段取り。
Material analysis technology:受託材料の分析
受託材料分析のMaterial analysis technology。
2023年末、九州に新研究所を開設した。
Marketech International:半導体設計
半導体設計のMarketech International。
TSMCの生産能力拡張に合わせ、足並みをそろえる。
台湾の力晶積成電子製造:
日本のSBIホールディングスが、台湾の力晶積成電子製造と、宮城県に工場を新設の予定。
武者リサーチ:武者稜司代表
1.米国の’中国デカップリング’と並行して、円安が進んだ。
2.半導体産業受け皿として、日本の重要性が高まる。
’中国の生産を代替できる国は、日本しかない’と語る。
台湾の対中直接投資:
2023年、対中直接投資額が、前年比39.8%も減少した。
JETROの調査結果で、30億3681万ドル(4557億円)だった。
台湾の対日直接投資:
日本の財務省が、台湾の対日直接投資額を発表した、
対日投資額は、2697億円へと、前年比46.9%増加した。
日本の半導体従業員数の推移:
丸紅中国の調査で、1999年日本の半導体産業の従業員数は、23万人だった。
現在の従業員数は18万人。20年間で2割程度減少した。
今後日本に必要な従業員数:
JEITAが、今後10年間に必要な、半導体産業要員数を、試算した。
日本の8社だけで、4万人必要と試算している。
TSMCなど台湾企業を含めると、要員数はさら増加。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55d3af2ca2eb4904c0ac8fd18a68bc22106df887