日産のEV:絶対に炎上しないのは何故?
Nissan’s EVs: Why never catch fire?
日產電動車:為什麼它從來不著火?
・韓国・中国製バッテリーに、火災事故が集中
・韓国メーカーが、バッテリー・全22ブランドを公開
週刊プレイボーイからSummaryをお届けします。
韓国でEVバッテリー火災が続く:
8月韓国では、EVバッテリー火災事故が相次いでいる。
8月1日、 EQE350は中国製バッテリーを搭載。
1.「EQE350」は、アパート地下駐車場に駐車ていた。
2.「EQE350」が出火し、40台のクルマを焼き尽くした。
韓国は、地下駐車場を閉鎖し、充電スタンドも休止した。
火災の原因は中国製バッテリー:
今回ののEV炎上事故は、中国メーカーの電池が原因だ。
中国製EV電池の信頼性不足:
中国の自動車産業は、2000年以降に急成長を遂げた。
1.今後、中国はEV電池不良品で、各国から厳しく叩かれる。
2.中国は、EV電池での安全意識は低く、未成熟なのだ。
日本製Li電池の安全性:
日本製のEV性能で、実はLi電池・安全性が極めて優秀だ。
世界中で、日本製EVバッテリーによる事故は、発生していない。
そこで、日本製バッテリーが炎上しない秘密に迫ってみた。
EVバッテリーの火災原因:
上図をご覧いただきたい。
世界中のEVは、リチウムイオン電池を搭載している。
1.このリチウムイオン電池は、衝撃に弱い。
2.セパレーターが壊れ、正極と負極が接触しショートする。
ショートすると発熱が始まり、その熱が次の発熱を引き起こす。
3.いわゆる”熱暴走”と呼ばれる現象を引き起こす。
4.溶剤は可燃性ガスになり、着火して燃え上がるのだ。
EV電池火災では、消火活動が困難を極める。
日産リーフの安全性:
1.2010年に世界初の量販EVとしてデビューした日産リーフ。
2.リーフは”絶対に炎上しないEV”で、世界的に有名だ。
3.リーフは世界初の量販EVで、失敗はありえない。
なぜ日本製のEVは爆発しないのか?
渡辺陽一郎記者が、これを解説する。
1.日本のメーカーは、火災発生・防止対策を徹底的に実施。
2.発熱チェックを十分行ない、常に電池温度を最適制御する。
バッテリー素材・電極の安全性確保:
3.日産は、バッテリーの形状、電極に使われる素材を独自開発した。
4.万一、バッテリー内部で発火が生じても、セルへの延焼を防ぐ。
Panasonic・日産は、コストをかけて、安全対策を最優先に開発してきた。
EV欠陥は死傷事故に直結:
EVバッテリーに欠陥があれば、死傷事故に直結する。
不良品発生率が0.01%の場合:
1.月間2万台売れるEVであれば、毎月2回の死傷事故がおこる。。
2.EVメーカーの責任で発生し、倒産の引き金になるのだ。
韓国:EV炎上を機に「全ブランド公開」
1.相次ぐ炎上事故を受け、EV安全性を疑問視する声が、韓国で大きくなった。
2.韓国のEVメーカー各社が、世論の圧力で対応に迫られた。
2024年8月28日までに、22ブランドが相次いで電池サプライヤーを公表した。
ドイツBenzのEV「EQE」の事故。
1.ドイツBenzのEV「EQE」は、中国・孚能科技(Farasis Energy)製の電池を搭載。
2.韓国Kia Motorsの「EV6」が、数日後には発火する事故が発生した。
一連の火災事故をきっかけにEVの安全性を疑問視する声が大きくなった。
ソウル・500世帯規模のマンションは今月、EV乗り入れを禁止した。
韓国Hyundai Motorが公開:
先ず動いたのが、韓国Hyundai (=Kia Motorsを傘下に置く)だ。
8月9日、自社EV搭載の電池サプライヤーを、全車種分について自主的に公開した。
Hyundaiは、この理由を「問い合わせが増えているため」と説明している。
Mercedes-BenzやBMWが公開:
Mercedes-BenzやBMWも、傘下ブランドEVについて、電池サプライヤーを公開した。
2.欧州のEVブランドが公表:
英Jaguar Land Roverや、フランスRenault、欧州Stellantis、スウェーデンVolvo Carsが公表した。
3.米国のEVブランドは公開検討中:
ドイツVolkswagenや、米Tesla、米General Motorsは、
当初「米国本社と協議する」という姿勢を示していたが、最終的に公開するらしい。
日経Automotiveが一覧を作製:
各社が公開した電池サプライヤー情報を、一覧表にまとめた。
Hyundai Motorが発表した電池サプライヤー一覧表:
韓国自動車リコールセンターの資料を基に作成した
日経Automotiveが作成(出所:Hyundai Motor)
Kia Motorsが発表した電池サプライヤー一覧表:
韓国自動車リコールセンターの資料を基に
日経Automotiveが作成(出所:Kia Motors)