1929-02:#322:魔術師:知られぬ人:ロン・チエイニー氏:

#322

キネマ旬報 No.322:1929-02:

THE MOVIE TMES No.322:1929年(昭和4年)2月21日:Feb 21,1 9 2 9:(1929-02)

表紙:MISS COLLEEN MOORE:コリーン・ムーア嬢:

目次:1929-02:#322:

魔術師:知られぬ人:ロン・チエイニー氏:

 

魔術師:1929-02:#322:

「魔術師」 The Magician (1926)

https://eiga3mai.exblog.jp/31788343/

アメリカ映画/88分/モノクロ・サイレント作品

評価(5点満点):★★★★☆

<あらすじ>

ヨーロッパ中から若い学生が集まるパリのカルチエ・ラタン。
彫刻家の女性マーガレット(アリス・テリー)は、制作中の巨大なファウヌス像の下敷きになって半身不随となってしまう。
伯父ポルオエ博士(フィルミン・ジェミエ)は、アメリカ人の外科医アーサー・バードン(イワン・ペトロヴィッチ)に姪を託す。
困難を極めた手術は見事に成功し、やがてマーガレットとアーサーは深く愛し合うようになった。
そんなアーサーの手術を見学していたのが、怪しげな医学生ハドー(パウル・ヴェゲナー)。
秘かに古代の錬金術を研究しているハドーは、“神の手”と呼ばれるアーサーの名声に深く嫉妬していた。
あんなものは神でもなんでもない。生命を救うのではなく、生命を創り出してこそ本当の神だ。
そう考えていた彼は、図書館で見つけた古文書から遂に生命創造の秘訣を知る。
それによると、材料のひとつとして処女の心臓の血が必要不可欠だった。
そこでハドーはマーガレットに目をつける。
婚約者となったアーサーや伯父と共に縁日を訪れたマーガレット。
そんな彼女にハドーが偶然を装って近づく。
見るからに薄気味悪いハドーの存在に嫌悪感を覚えるマーガレットだった。
そんなことお構いなしにハドーは不思議な魔術を披露する。
その数日後、同居人の親友スージー(グラディス・ハマー)の留守を狙ってマーガレット宅へ上がり込んだハドーは、
彼女に催眠術を賭けて恐ろしい幻覚を見せる。
そして迎えた結婚式の当日、マーガレットはハドーと結婚すると書置きを残して姿を消した。
きっとマーガレットはハドーに操られているに違いない。
そう考えたアーサーとポルオエ博士は彼女の行方を捜し、モンテカルロのカジノでようやくマーガレットを見つけて救い出す。
しかし目を離した隙にハドーが彼女を連れ去ってしまう。
いよいよマーガレットを生贄にして生命創造の神秘に挑もうとするハドー。
果たして、アーサーは彼女を救うことが出来るのか…?
 

舞台はフランスのパリ:

名門大学や美術学校が集中する学生の街カルチエ・ラタン。

女性マーガレット(アリス・テリー)は、ローマ神話に出てくる半人半獣の農耕神ファウヌスの巨大な像を制作して。

マーガレットが半身不随に:

マーガレットが倒れてきた彫刻の下敷きとなり、半身不随になってしまう。

マーガレットの後見人である伯父のポルオエ博士(フィルミン・ジェミエ):

伯父のポルオエ博士は、若くて前途有望な姪の将来を心配した。

高名な外科医に手術を依頼:

アメリカ人の高名な外科医アーサー・バードン(イワン・ペトロヴィッチ)に手術を依頼する。

困難を極めたオペは見事に成功し、人々はアーサーのことを「神の手を持つ名医」と称賛。

さらに、年齢の近いマーガレットとアーサーはお互いに愛し合うようになる。

そんなアーサーの手術を憎々しげな表情で見学する男がいた。それが医学生のハドー(パウル・ヴェゲナー)。秘かに古代の錬金術を研究している彼は、既に存在する生命を救うことなどたわいもない、生命をいちから創造してこそ神にたとえられるべきだと考えており、アーサーの名声に対して激しいライバル心を燃やしていたのだ。アルセナル図書館で古文書を調べていたハドーは、ついに生命創造の秘訣を記した文書を発見。そこには、様々な材料のひとつとして「処女の心臓の血」が記されていた。これなくして生命を創造することは不可能だという。そこで彼が目をつけたのがマーガレット。アーサーの婚約者であり、未婚の処女である彼女を生贄にしようというのだ。

偶然を装ってマーガレットに近づくハドー。自己顕示欲の強い彼は、自らが習得した魔術をアーサーやポルオエ博士に見せつけて悦に入る。そんなハドーのことを薄気味悪く感じるマーガレット。さらに、同居人である親友の画家スージー(グラディス・ハマー)の留守を狙ってマーガレットの自宅へ押しかけたハドーは、催眠術を使って彼女に悪夢のような幻覚を見せる。それは、農耕神ファウヌスに誘惑されるという淫らな妄想だった。この件をきっかけにハドーの魔力に抗えなくなったマーガレットは、アーサーとの結婚式の当日に忽然と姿を消してしまう。ハドーと結婚するとの書置きを残して。大きなショックを受けるアーサーだったが、しかしマーガレットがハドーに操られていることを確信し、ポルオエ博士と共に彼女の行方を捜すことにする。

やがて、アーサーとポルオエ博士はモンテカルロのカジノでマーガレットを発見。催眠術の解けかかった彼女を救い出し、郊外のサナトリウムで療養させることとなる。しかしハドーの魔手はここへも及び、アーサーらが目を離した隙にマーガレットは連れ去られてしまう。辺鄙な片田舎の古城に実験設備を整え、いよいよ生命創造の神秘に迫ろうとするハドー。果たして、アーサーたちはハドーの野望を打ち砕いてマーガレットを救うことが出来るのか…!?

MGMの配給によって全米公開された本作だが、少なくとも’60年代まではフィルムが紛失したものと考えられていた。しかし、その後世界各地で上映用プリントが幾つも発見され、現在はワーナー傘下のクラシック映画専門配給会社ターナー・エンターテインメントが著作権を保有している。ただ、現存するフィルムの上映時間はオリジナルよりも9分ほど短い79分。ワーナーから発売されているオンデマンドDVDも、この短縮バージョンで収録されている。

知られぬ人:THE UNKNOWN:1929-02:#322:

両腕のない男と称する、秋密を持つ男:

秘密を持つ男の胸に、燃ゆる炎。

美女の出現:

美女の出現が、男性美を誇る丈夫との間に介在して、大きな渦を巻き起こした。

「怪奇、戦慄に富んだ」、狂はしきロマンスの1ページ!

ロン・チェイニー氏 主演
トツド・ブラウニング氏 監督

知られぬ人:THE UNKNOWN:1929-02:#322:

ロン・チエイニーは、扮装にかけては世界一!

「知られぬ人」・「黒い鳥」は、見逃せぬ名画だ!