日本:半導体メーカー、韓国で現地生産へ:東ソー、ADEKA、東京エレクトロン(動画):
Japan: semiconductor manufacturer, local production in Korea: Tosoh, ADEKA, Tokyo Electron:
日本:半导体制造商,韩国本地生产:Tosoh,ADEKA,东京电子
5/28(木) 11:31
日本:半導体メーカー
日本の半導体部材メーカーが、韓国での現地生産に乗り出している。
- 昨年、関東電化工業(千代田区)が韓国工場での生産を開始
- 太陽ホールディングス(豊島区)も、このほど工場建設を発表
日本政府:輸出管理の厳格化
日本政府が昨年7月に輸出管理の厳格化を発表した。
以来、韓国ではサプライチェーン(供給網)を、国内で完結させようとする機運が高まっている。
太陽ホールディングス:(PWB部材メーカー)
5月18日、半導体パッケージ基板向けのドライフィルム型ソルダーレジストを、韓国で生産すると発表した。
6月に新子会社「太陽アドバンスドマテリアル」を設立。
年400万平方メートルの生産能力を持つ工場を新設。
- ドライフィルム型ソルダーレジストで8~9割の世界シェア、
- これまで、北九州工場で生産し、韓国に輸出、
同社の広報担当者は、「事業継続計画(BCP)の観点からも、現地生産が必要と判断した」と述べた。
ドライフィルム型/ソルダーレジスト:
電装化が進む自動車やスマートフォンなどのIT機器での需要拡大が見込まれる。
- 半導体とスマホ/サムスン電子や、
- 自動運転車の開発/現代自動車に、
韓国現地生産を通じ、将来の需要確保を目指す。
関東電化工業:
韓国/忠清南道天安市で、硫化カルボニルの製造を開始。
半導体の前工程で使われる特殊なガスで、これまで韓国では生産されていない。
韓国企業は全量を輸入に頼っていた。
天安工場内に、技術サポートセンターを開設。
開発面でも顧客対応能力を高める計画。
東ソー:
年内に半導体装置向け石英ガラスの製造を手掛ける現地法人を設立する。
子会社/東ソー・クォーツを通じて、2021年の量産を目指している。
ADEKA:
日本の鹿島工場(茨城県神栖市)で、高誘電材料「High―K材料」を生産している。
一部の半導体材料を「現地生産し、DRAM向け供給を拡大していく」(同社広報担当者)方針。
東京エレクトロン:
サムスン電子の平沢工場(京畿道)近くに「平沢テクニカルセンター」を新設する。
顧客サポートを強化する動きもみられる。
韓国の事情:(半導体業界の関係者)
現地の業界は、「日本企業による韓国国内生産を歓迎している」とのこと。
韓国企業による国産化が成功したとしても、「依然、韓国製品では、歩留まり率の低下の懸念が残る」
「高品質が保証された日本製を使い続けたいというのが本音」
関東電化工業:広報担当者
「昨年の天安工場の稼働時に、顧客の韓国企業から現地生産を歓迎された」と話した。
日本への依存度を下げたい韓国政府も、日系企業による「国内生産」は容認しているもよう。
(NNA)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fa2ac793a8b4b2d86ee1872066b7381fd6be1af