インドネシア高速鉄道:試験走行を9月に延期
Indonesian high-speed rail: test run postponed to September
印尼高鐵:試運行推遲至9月
ーKCIC、延期の理由の説明なしー
ー当初は、8月18日実施の予定ー
ニューズウィーク掲載記事からSummaryをお届けします。
インドネシア高速鉄道:
インドネシアと中国との合弁事業体、インドネシア中国高速鉄道(KCIC)
インドネシアがジャカルタからバンドンまでの143.2キロを結ぶ高速鉄道。
開業試験走行を9月に延期:
8月17日独立記念日の翌18日に、高速鉄道の開業試験走行を行う予定だった。
しかし8月8日、招待客を乗せた開業試験走行を、9月に延期すると発表した。
延期の理由が不明:
KCICは、「安全性と快適性を確実にするため、更に時間が必要」と判断した。
KCICは、延期の具体的な内容について一切言及していない。
今回の延期の理由がどこにあるのか、
技術的な問題なのか、
運行上の問題なのか、
それ以外の問題なのか、
KCICは、すぐ問題点を開示すべきだ。
インドネシア国民の間に、高速鉄道への不安が広がっている。
インドネシア政府:
独立記念日の翌18日、下記の招待客を乗せ、開業試験走行を行う段取りだった。
ジョコ大統領や閣僚、国会議員や政財界要人、
駐インドネシア中国大使、一般の招待客を招待、
10月の営業運転開始:
10月1日営業運転開始について、KCICは予定通り行う方針。
6月22日、速度356キロを記録する最高速度試験走行に成功した。
この成功を契機に、10月営業運転開始の工程が動き始めた。
ブディカルヤ・スマディ運輸相
計画が順調に進んでいることを強調し、楽観的な見通しを示した。
営業運転開始前の試験走行期間:
試験走行とは、安全性を100%確実とするために行うものだ。
日本の常識:
「走行試験を、数カ月から1年かけて行う」が当たり前。
6月22日のKCIC最高速度試験から、僅か2か月しか経っていない。
早急の開業試験走行は危険だ。安全面での不安を払しょくできない。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/08/post-102398.php
KCIC:インドネシア高速鉄道で脱線事故
事故車両にカバーかけ証拠隠滅?
ニューズウィーク掲載記事からSummaryをお届けします。
インドネシア高速鉄道で事故:
12月18日、高速鉄道の工事現場で工事車両が脱線転覆した。
作業中の中国人労働者7人が、死傷する事故が起きた。
KCICの事故:
西バンドン工区で事故が起きた。
運輸省は原因解明までの間全ての工事を中断するようにKCICに求めた。
KCICは、「今回の脱線事故による完工時期の遅れはない」と回答したのみ。
この高速鉄道の安全性に対し、インドネシア国民が不安を抱くは当然だ。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/12/post-100416.php