中国：iPhone使用禁止を政府部門に拡大
China: iPhone ban extended to government sector
中國：iPhone使用禁令擴大至政府部門
ーiPhoneを職場に持ち込まないよう指示ー
ー米国ソフトや半導体への依存を減らすー
Bloomberg掲載記事からサマリーをお届けします。
中国政府機関での禁止措置：
2023年9月7日
iPhoneを職場に持ち込まないよう職員に指示 した。
国有企業や他の政府系組織に対象拡大する意向。
機微内容を扱う政府部門対象に、iPhone使用禁止を拡大する。
アップルと中国の関係：
アップルにとって、中国は最大の海外市場、世界最大の生産拠点でもある。
アップル売上高の５分の１を占める中国市場。
今後、アップルの立場が脅かされる恐れがある。
世界で販売されるiPhoneは、中国各地の工場で製造されているのだ。
ＷＳＪの報道：
ＷＳＪが、既にこの点を報じていた。
中国当局は、この制限を多くの政府系組織にも拡大の意向だ。
「米国ソフトや半導体依存を減らす試み」と歩調を合わせる。
禁止措置の行方：
禁止措置を巡り、書面での通知はまだない。
どの程度実行されるかは、国有企業や機関によって異なる見込み。
中国の国有資産監督管理委員会と国務院新聞弁公室にファクスでコメントを求めた。
しかし応答はない。
ファーウェイの最新スマホ：
ファーウェイが、先週発表した最新スマートフォン「Mate 60 Pro」
中国製の先端半導体が搭載されていることが判明。
中国メディアが称賛：
米国の厳しい制裁に、ファーウェイが早くも勝利したと報じた。
一方、米議会では規制違反の可能性があるとして、調査を求める声が上がっている。
ティム・クックＣＥＯ
今年訪中した際に、「ＣＥＯは中国との関係を共生的と認識」と軽視している。
アップルは、なお生産パートナー、製品販売する市場として中国に強く依存している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-07/S0LLXVT0AFB401
ファーウェイ：最新スマホを発表
ー中国産７nm先端半導体を搭載ー
－ＳＭＩＣの「麒麟9000s」チップー
Bloomberg掲載記事からサマリーをお届けします。
ファーウェイの最新スマホ：
最新スマホ「Mate 60 Pro」を発表。
ＳＭＩＣが中国で生産した回路線幅７nmの先端製品を採用。
これは「中国政府の取り組みに、進展があったこと」を示唆している。
テックインサイツ：ダン・ハッチソン氏
Mate 60 Proを早速分解してみた。
端末にはＳＭＩＣの「麒麟9000s」チップが搭載されていた。
ＳＭＩＣの「麒麟9000s」チップ：
このプロセッサーは、ＳＭＩＣの最先端７ナノチップを使用。
中国半導体エコシステム構築に向け、一定の前進を見せた。
「７ナノ技術で歩留まりに影響を及ぼす問題」が、今回解決されたようだ。
中国にとって、今回の製品開発には重要な意味合いがある。
中国の軍事能力向上へ：
「中国の軍事能力向上に、使われる恐れがある」との懸念が新たに生じた。
中国の最先端技術アクセスを阻む米国。
「従来の米国の取り組みの有効性」に、疑念が生じた。
バイデン政権の輸出規制：
昨年、14ナノ半導体への中国のアクセスを阻止するため輸出規制を強化。
ファーウェイとＳＭＩＣ両社は、米国の規制対象になっていた。
米国の対中規制の有効性：
米技術を使ってファーウェイへ供給する企業は、米当局の許可を得る必要がある。
ＳＭＩＣがこれを順守しているのか、疑念も広がる。
ファーウェイの発表内容：
先週ファーウェイは、Mate 60 Proの新製品発表を、オンラインで目立たずに発表した。
プロセッサー設計やワイヤレス接続スピードなど、詳しい仕様の説明はない。
同時期、中国に対する輸出規制担当のレモンド米商務長官が訪中していた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-04/S0G7Z2T0AFB401