月着陸船SLIM:ピンポイント月面着陸の秘密
Lunar lander SLIM: Secrets of pinpoint moon landing
SLIM 月球著陸器:精確登月的秘密
・三菱電機の航法誘導制御向けアルゴリズム
・ソニーのIoT向け’SPRESENSE’を搭載
ASCII掲載記事からSummaryをお届けします。
三菱電機の快挙:
三菱電機は、JAXAから小型月着陸実証機を受注した。
SLIMが、1月26日世界初のピンポイント月面着陸を実現。
SLIMの月面着陸:
1月20日0時20分(日本時間)に、月面着陸を果たした。
着陸後のデータを分析:
SLIMが誤差100m以内の精度で、月面着陸を達成したことを確認。
高精度着陸技術は、「降りたいところに降りる」を実現する技術だ。
月面画像をリアルタイム処理:
1.月面を目前にした高度50mで、撮影した画像を判断する。
2.最も安全な地点を即時に選んで、着陸するのだ
月面の画像をリアルタイム処理する必要がある。
航法誘導制御システムの開発:
航法誘導制御系は、高精度月面着陸のために不可欠である。
JAXAの協力のもと、三菱電機が開発を担当した。
高速PCでも実現不可能:
SLIMは、着陸船に高性能PCを搭載。しかし、PCで撮影画像と地図を照合しても時間がかかる、軌道修正が間に合わない。
1.月のクレーター地図を’、’事前に持っておくこと’が重要だ。
2.リアルタイム照合用に、’軽量のクレーター地図情報’に加工。
画像航法技術を駆使:
SLIMは飛行中に撮影した月面写真をもとに、自己位置を推定する。
1.三菱電機が、航法誘導制御センサーを統合、自動計測ソフトを開発。
2.JAXAが画像航法(画像航法アルゴリズム、画像航法カメラ)を開発
SLIMの画像照合航法:
リアルタイムに位置を推定する「画像照合航法」を採用した。
1.探査船SLIMが、逐次撮影した月面の画像と、
2,SLIMデータベースのクレーター情報を、リアル照合する。
月面着陸にはリハーサルなし:
月面着陸ミッションでは、練習リハーサルがない。
着陸シーケンスを開始後、本番勝負が僅か30分で決着する。
月面着陸に成功した国:
月面着陸に挑戦し、着陸に成功した国は、今まで3ヶ国しかない。
月面着陸できた国は、ソ連、米国、中国の3ヶ国のみ。
イスラエルとインド:
2019年にはイスラエルの探査機「べレシート」が月着陸に失敗。
インドの「チャンドラヤーン2」も月着陸に失敗。
月面着陸の技術評価:
JAXAと三菱電機は、’今回の着陸を含めた運用全体の技術評価’に取り組む
’月の重力を制御して安全に着陸すること’は、極めて難しい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fed15d860747c03f540d079fc9652329af94cc7
タカラトミー:SORA-QがSLIMの撮影成功
ASCII.jp掲載記事からSummaryをお届けします。
JAXA:タカラトミー:ソニー:同志社大学
1月25日、Lunar Excursion Vehicle 2(LEV-2:SORA-Q)が、月着陸船SLIMの撮影に成功。
LEV-2(SORA-Q):
1.オモチャで、変形機構および超小型・超軽量を実現した。
2.SORA-Qは、月面着陸の直前に、SLIMから放出される。
LEV-2の月面活動:
3.LEV-2は、月面に着陸すると変形を開始する。
4.走行可能な月面ロボットへと姿を変えるのだ。
完全自律ロボットが月面探査:
’世界初の複数ロボットによる同時月面探査’を達成した。
LEV-2は世界最小・最軽量の月面探査ロボットとなった。
LEV-2・LEV-1の連携プレー:
1.LEV-2が、SLIMおよび周辺環境を撮影し、LEV-1に転送。
2.LEV-1が、通信機で画像を地球に転送。そして今回公開。
LEV-2は光学カメラ画像解析:
LEV-2は、光学カメラで撮影した画像をアルゴリズム解析し送信した
現在、走行ログなどのデータを解析中。今後結果を公表する予定。
ソニーの月面ロボット制御システム:
ソニーセミコンダクタソリューションズが、今回の月面ロボットの制御システムと、画像処理技術の開発を主導した。
LEV-1・LEV-2は、ソニーのIoT向けスマートセンシングプロセッサー「SPRESENSE」を搭載。
https://ascii.jp/elem/000/004/181/4181309/