月面探査機:SLIMがピンポイント着陸に成功 Lunar rover: SLIM successfully makes pinpoint landing 月球車:SLIM 成功精確著陸

Japan Lands On The Moon.... Upside Down? Astrobotic's Moon Lander Lands On Earth? - YouTube

月面探査機:SLIMがピンポイント着陸に成功
Lunar rover: SLIM successfully makes pinpoint landing
月球車:SLIM 成功精確著陸

・JAXAがSLIMの画像を初公開

・タカラトミーのSORA-Qが撮影

日経新聞掲載記事からSummaryをお届けします。

Japan becomes the 5th country to land a spacecraft on the moon

宇宙航空研究開発機構:(JAXA

1月25日、月探査機SLIMが、目標地点から100m以内の、「ピンポイント着陸」に成功した。

SLIMの画像を公開:

2台の小型ロボットが連携して得たSLIMの画像も公開した。

いずれも世界初の成果で、今後の資源探査で日本の強みとなる。

SLIMは20日未明、日本として初めて。世界で5カ国目の月面着陸に成功した。

Japan's SLIM achieved pinpoint moon landing with just one working engine - SpaceNews

2台の小型ロボットが撮影

SLIMが着陸直前に月面に放出した2台の小型ロボット。

現在も正常に作動している。SLIMの画像を地球に届けた。

What is Japan's Smart Lander for Investigating Moon (SLIM)? | DW News - YouTube

タカラトミー・SORA-Qが撮影:

タカラトミーやソニーグループが開発した超小型ロボットLEV2SORA-Q)が撮影した。

1.SORA-Qの重さは、250グラム、大きさは野球ボールほどだ。

2.LEV1が、LEV2から受け取った画像データを地球に送った。

タカラトミーが新たな宇宙事業プレイヤーとなった。

Watch Japan's SLIM spacecraft land on the Moon today

世界初のピンポイント着陸:

従来の月探査では、数㎞~十数㎞が常識だった。

SLIMは、目標地点誤差を100メートル以内に縮めた。

高精度に月面着陸する技術:

’遠隔操作ではなく、探査機が自ら判断する技術’が不可欠。

1.SLIMは、目標から55メートル離れた地点に降りた。

2.着陸地点には、障害物があったが、それを自動的に回避した。

Japan's SLIM achieved pinpoint moon landing with just one working engine - SpaceNews

JAXA:坂井プロジェクトマネージャ

ピンポイント着陸の仕組み:

ピンポイント着陸では、設計通りの実力を発揮してくれた。

障害物を回避する前の時点では、’目標から10m以内の精度’を達成していた。

1.月面を撮影しながら、月の地図と照らし合わせる技術。

2.そして即時に位置を判断し、機体を制御する技術。

Japan releases image of SLIM spacecraft upside down on moon - Nikkei Asia

SLIMは逆立ちで着陸:

SLIMは、着陸後に上を向くはずだったが、逆立ちして着陸。

1.主エンジンが上向き状態で着陸し、太陽電池は西を向いていた。

2.太陽電池は西向き(=想定と違う方向)で、日陰になっている。

高度15㎞から降下中、高度50m付近で異常発生。

3.2基ある主エンジンのうち、1基で異常が起きた。

4.その影響で、柔道のように自ら倒れ込んだ。

結局、斜面で安全着陸する「2段階着陸」を、実証できなかった。

太陽電池の復旧を待つ:

今後、太陽の方向が変わって、太陽電池が復旧するのを待つ。

宇宙のこれからを知る》アルテミス世代の宇宙飛行士、誕生へ日本の宇宙開発を探る旅 Part 6 | Discover Japan | ディスカバー・ジャパン

 

 

ARTEMIS計画に貢献:

ピンポイント着陸技術は、ARTEMIS計画に大きな影響を与える。

月には、十分な水量が存在するのか?

豊富にあるのは南極周辺なのか?

米国は2024年、日本とインドは25年度に、無人探査機を送る。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC253Z70V20C24A1000000/

JAXA、SLIMの成果を25日発表へ ライブ配信あり(ITmedia NEWS)|dメニューニュース(NTTドコモ)

JAXA: SLIMがピンポイント着陸成功

NHK掲載記事からSummaryをお届けします。

 

JAXAの記者会見:

1月25日、JAXAが東京都内で記者会見を開催。

1.月面着陸で、誤差100m以内に「ピンポイント着陸」

2.着陸目標地点から東側に55mの地点に着陸。

従来、世界の知見では、誤差が数㎞単位が常識であった。

SORA-QがSLIMを撮影:

2機の小型の探査ロボットは、正常に機能した。

探査ロボットが、「SLIM」の機体を撮影した。

1.メインエンジンが上を向き、ほぼ鉛直の状態の様子だ。

2.SLIMの右側面に、太陽電池パネルが搭載されている。

月面着陸時の月の風景:

両端に見える銀色の物体は、「LEV2」の左右の車輪だ。

画像中央に円すい状の物体:

SLIM」が高度50m付近から月面を撮影した。

画像の中央付近には、円すい形をした物体が写る。

着陸直前に、SLIMから落下したメインエンジンのノズル部分だ。

着陸直前の高度50mで、エンジン1基が失われたことが判明した。

発電不良、着地姿勢が影響か 月面着陸の探査機「SLIM」|あなたの静岡新聞

太陽光発電を利用出来ず:

搭載の太陽電池に太陽光が射さない。探査機は現時点で発電出来ず。

今後、太陽電池に太陽光があたれば、発電の可能性もある。

月の日没 (=2/1ごろ)までに、太陽光が当たれば発電する。

驚愕!寒暖差は280℃ 知られざる月の表面温度 - ウェザーニュース

月面の昼と夜のサイクル:

月面は、昼と夜が2週間ごとに繰り返す。

2月1日ごろが、月の日没にあたる。

電力が復旧すれば、探査機が自動起動し、運用再開できる。

電力復旧すれば観測可能:

月面を撮影し、岩石の組成を調べ、月の起源を探る観測を行う。

Japan succeeds in soft landing on the moon, but its lander has a power problem

タカラトミー:富山幹太郎会長のコメント

ピンポイント着陸ミッションに、SORA-Qが貢献できた事が大変嬉しい。

これで、SORA-Qは月面に着陸、撮影した日本最初のロボット。

世界中の子どもが、科学への興味や関心を持つきっかけになる。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240125/k10014333951000.html