中国のEV:メキシコ経由で北米輸出の思惑
China’s EV: Expected to export to North America via Mexico
中國電動車:預計經墨西哥出口北美
・中国は、メキシコで現地生産準備中
・米国は、中国の米国市場参入を警戒
勝又壽良のワールドビュー掲載記事からSummaryをお届けします。
フィナンシャル・タイム:(12月17日)
’米国、中国勢のメキシコEV工場を懸念’と題する記事を掲載した。
中国EVメーカーが、メキシコ現地生産に乗り出そうとしている。
中国EVの米国市場への参入を狙う。一方、米国は警戒態勢を強める。
中国の3大EVメーカー:
ー中国のMGモーター、比亜迪(BYD)、奇瑞汽車
メキシコで工場建設の準備を進めている。
2023年、’メキシコ政府関係者と工場建設用地を検討’で協議した。
中国車載電池メーカーも、120億ドルでメキシコ工場建設を計画中。
メキシコの自動車生産台数:
世界7位のメキシコは、世界のサプライチェーンの混乱で恩恵を受けた。
メキシコとNAFTA:
米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)のメリットを提供できる。
メキシコ安価な労働力と、広範な自動車サプライチェーンを提供。
EY中南米部門:フランシスコ・バウティスタ氏
中国EVのメキシコ市場進出意欲が、急激に高まっている。
中国EVメーカー4社は、メキシコに生産拠点が欲しい。
この4社は、全てEYの顧客である。
米国の厳しい制限:
米国は、インフレ抑制法(IRA)で厳しく制限している。
中国企業のEVや電池部品、資源をサプライチェーンから除外したい。
バイデン米政権の懸念:
中国が、’メキシコでEVを生産し、IRA法をかいくぐること’を懸念。
中国のEV4社:
メキシコ進出計画作戦を練っている。メキシコを、米国向け輸出基地にする。
MGモーター:
中国MGモーターは、メキシコで総工費15億~20億ドルの工場建設を計画している。
BYD: (Build Your Dreams)
メキシコで、第1段階投資額が数億ドルに上る工場建設に取り組んでいる。
11月メキシコシティで、4州閣僚と、EV工場で協議した。
ヌエボレオン州の知事:
BYDが工場建設を計画していると明言。まだ最終決定は下していない。
米下院中国特別委員会:最高幹部
最近書簡で、中国がメキシコを裏口にして、米国市場に参入との懸念を示した。
イエレン米財務長官:
先日、米国とメキシコの合意について、貿易ルールを正しく適用する必要性(外国投資の審査厳格化)を強調した。
メキシコ:ラミレス財務公債相
メキシコのラミレス財務公債相は、米国市場重視姿勢を明らかにした。
米国を不快にさせるような行動を取らないと、明言している。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/34371376.html
メキシコ:中国が最大の自動車輸入国
ジェトロ掲載記事からSummaryをお届けします。
メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)
1.2022年の中国製自動車輸入販売台数
中国からの輸入が、前年比2.2倍の17万3,583台に達した。
米国、ブラジル、日本、インドなど他の主要国を上回る。
輸入車販売全体の23.8%を占めた
(添付資料表1)
2.2022年の販売台数を企業別台数
ゼネラルモーターズが首位で、前年比83.6%増の10万7,772台、
MGモーターが、2.9倍の4万8,112台、
ステランティスが、4.1倍の9,119台、
モーターネーションが、3.6倍の5,847台、
モーターネーションは、長安汽車、北京汽車、江鈴汽車の自動車を輸入販売する
(添付資料表2)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/01/ea3a3affc5253510.html