臍帯血の投与:脳性まひの子どもの症状改善に有効(動画):
Umbilical cord blood: Improving symptoms in children with cerebral palsy:
脐带血给药:对改善脑瘫患儿症状有效:
ー高知大で臨床研究ー
ー再生医療での活用広がるー
高知大学:
2017年から1~7歳未満の脳性まひの子どもに、臍帯血を投与する臨床研究を実施している。
2021年12月末:
自分の血を用いた6人と、兄弟間で投与した5人の計11人に行った。
歩行などの運動面のほか、一部の人には知能面での改善が見られた。
2021年10月の臨床研究:
姶良市5歳児は、出生後に脳性まひの一つ、
「脳室周囲白質軟化症」の診断を受け、
運動機能障害や知的障害があった。
家族によると:
臍帯血を投与した夜には、
滑舌が良くなるなどの効果が出始めた。翌日には:
手の動きがスムーズになり、文字を書いたり、箸を使えるようになったりしたという。翌週には:
太ももの筋肉の発達に伴い、歩行器を使って散歩をするまでに改善した。運動機能だけでなく知能面でも効果が表れた。
知能面でも効果:
言語理解といった知能検査の平均点が大幅に改善したという。
家族は「当初はどんな効果があるのか不安もあったが、治療後に息子の可能性が広がりうれしい」と話した。
高知大の説明:
臍帯血の投与は点滴で行われ1日で終了する。
早い人では、翌日に握力が強くなるなどの効果が出るという。
- 投与後半年間にわたって改善し、
- リハビリと併用すると、
- 3年間はその効果が続くことが分かっている。
鹿児島のニュース | 南日本新聞