東北大学:脳梗塞に治療効果:ミューズ細胞製剤「CL2020」(動画):
Tohoku Univ:Therapeutic effect on cerebral infarction:Muse cell “CL2020”:
东北大学:对脑梗塞的治疗作用:缪斯细胞制剂“ CL2020”
ー東北大学発見の万能細胞を利用ー
東北大学病院:
2018年から、東北大学病院でMuse細胞による臨床試験が実施中。
脳梗塞を発症してから、「4週間以内の寝たきりや、介助が必要な35人の患者」に対して、臨床試験が行われました。
脳梗塞 の35人対象:
- 「全員、歩行や日常生活への介助が必要」です。
- 「寝たきりや失禁状態のため介護が必要」です。
被験者たちは二つの群に分けられました。
- 25人には、CL2020を投与し、
- 10人には、プラセボを投与しました。
二つの群に投与する二重盲検比較試験が行われました。
12週経過後の回復状況:
CL2020を投与したグループは、目覚ましい回復を見せました。
- 投与後12週で、日常生活自立レベルまで回復した割合は、40%に上る。
- 一方、プラセボ投与群の回復した割合は、10%に留る。
52週(1年)経過後の回復状況:
- 52週(1年)では、68.2%に達した。
- 職場復帰した状態まで回復した割合も、31.8%に及んだ。
- 一方、プラセボ投与群で職場復帰した割合はゼロだった。
22名中の15人:
「Muse細胞」が入った点滴用製剤が投与された22人のうち15人について、
投与から1年後、「交通機関を介助なしに利用できる状態に回復」とのこと。
この15人のうち7人は職場復帰しています。
Muse細胞による臨床試験:
「Muse細胞」を使った臨床試験で結果が判明したのは、今回の脳梗塞が初めてです。
Muse細胞とは:
- 筋萎縮性側索硬化症=ALSや、
- 新型コロ重度の呼吸不全など、
- 根本的な治療法が確立されていない、
6つの疾患でも臨床試験が進められていて、関係者が期待を寄せています。
KHB東日本放送
http://www.khb-tv.co.jp/news/localNews/202105181827022.html
たった1回の投与で回復:東北大が発表した「ミューズ細胞」
ー脳梗塞患者への可能性 、誰もが持つ“幹細胞の一種”を製剤化ー
ミューズ細胞の由来:
出澤真理・東北大学大学院教授が2007年に発見した。
- さまざまな細胞に分化する幹細胞の一種だ。
- 誰の体にも存在している自然の細胞。
臓器などの細胞に何らかの異変が起こるとシグナルをキャッチして患部に自ずと集まり、修復する性質がある。
三菱ケミカルホールディングス:
生命科学インスティテュート(LSII):ミューズ細胞製剤「CL2020」による治療を、実施中。
三菱ケミカル・生命科学インスティテュート(LSII)が、製剤化に取り組んだ。
ミューズ細胞による治験が、複数の疾患を対象に進行している。
新薬の承認申請:
今年度中にLSIIは、CL2020を新薬として承認を新薬申請する予定。
早ければ来年度には、製造販売が承認される見込みだ。
文春オンライン