タタ・スチール:英国製鉄に過去最大の投資
Tata Steel: Biggest investment in British steel mill
塔塔鋼鐵:英國鋼廠最大投資
ー英ポートタルボット製鉄所の脱炭素化ー
ー鉄鋼生産にグリーン水素を利用ー
ジェトロ最新記事からサマリーをお届けします。
タタ・スチールの発表:
2023年9月15日、英国ポートタルボット製鉄所へ総額12億5,000万ポンド(2,287億円)を英国政府と共同で投資する。
英国製鉄業界への投資額として、過去最大の見込み。
投資額のうち、英国政府が最大5億ポンドを助成する予定。
英国政府が支援:
ポートタルボット製鉄所施設のインフラ更新で、脱炭素化を推進する。
「英国全体の温室効果ガス排出」を1.5%削減する。
5,000人の現地雇用が保護される。
(2023年9月22日記事参照)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/09/6c56200524d53757.html
インド政府の脱炭素化:
インド国内でも、鉄鋼業脱炭素化の機運が高まりつつある。
インドは、鉄鋼製造にグリーン水素を利用する。
インド政府は、2023年1月に「国家グリーン水素ミッション」を承認した。
(2023年8月24日付地域・分析レポート参照)
「グリーン水素」を定義付け:
8月には、本政策推進に向けて「グリーン水素」の定義を通達した。
世界では、グリーン水素の定義付けを行う国家は少数派で、
国家政策を受けたインド鉄鋼業の動向が注目される。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/09/6c56200524d53757.html
新・再生可能エネルギー省:グリーン水素の定義を通達
Ministry of New and Renewable Energy:MNRE
8月19日、National Green Hydrogen Mission推進に向け、インドのグリーン水素の定義を通達した。
インドのグリーン水素の定義:
「ウエル・トゥー・ゲートで許容されるCO2排出量」を規定。
「水素1kgの生産につき、2kg以下であること」を条件とした。
MNREは、原料の生産から出荷までの生産工程について、
水処理、
電解、
ガス精製、
乾燥、
水素の圧縮を含む、
グリーン水素の定義対象:
定義の対象には、電解をベースとする生産方法と、バイオマスをベースとする生産方法の、両方が含まれる。
MNREの通達:
MNREが、「グリーン水素とその誘導体の測定、報告、監視、現場検証、認証の方法」を決める。
Ministry of Power:MOP
Bureau of Energy Efficiency:BEEが、「グリーン水素製造の監視、検証、認証のための機関」を認定する。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/08/77d315002d8bdab3.html