NEC::20年前、超伝導量子ビットを開発:朝日賞を受賞(動画):
NEC :: Developed superconducting qubit 20 years ago: Asahi Prize:
NEC :: 20年前开发了超导量子位:荣获旭奖
「超伝導量子ビット」の開発:
量子コンピューターの心臓部「超伝導量子ビット」という基本素子が、1999年に世界で初めて開発されました。
NECの基礎研究所:
当時、つくば市にあったNECの基礎研究所で研究員をしていた2名。
蔡兆申さん(68)と中村泰信さん(52)の偉大な業績だ。
グーグルの発表から20年前のことになる。
この成果が日本生まれの技術を礎としていることも忘れずに書きとめてほしい。
論座 – 朝日新聞社
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020123000002.html
量子コンピューターの礎、実現
IT大手グーグル:
2019年秋、米IT大手グーグルが「量子コンピューターの能力が、既存のスーパーコンピューターをはるかに超えた」と発表した。
20年前に初めて実現:
この画期的な成果へ結びつく重要な土台を、20年前に初めて実現したのが、蔡さんと中村さんだ。
今回、朝日賞を受賞:
朝日新聞社は、蔡さんと中村さんに、今年度の朝日賞を贈る。
今日の朝刊(1月1日付)で発表した。
東京理科大教授・理化学研究所、蔡兆申さん(68)
東京大教授・理化学研究所、中村泰信さん(52)
NEC基礎研究所の研究員だった1999年、世界初の超伝導型量子ビットの開発に成功した。
超伝導型量子ビット:
グーグルは、2人が生みだしたこの超伝導型量子ビットを発展させたタイプを使用した。
グーグルは、53個並べて、最新スパコンで1万年かかるとされる特殊な計算を、わずか200秒で終えたという。
ツァイ・ヅァオシェン:
1952年台北市生まれ。
1975年米カリフォルニア大バークリー校卒。
1983年米NY州立大で博士号取得、NEC入社。
2015年東京理科大教授。
理化学研究所チームリーダー兼務。
なかむら・やすのぶ:
1968年大阪府生まれ。
1990年東京大工学部卒。
1992年同大学院修士修了、NEC入社。
2012年東京大教授。
理化学研究所グループディレクター兼務。
朝日新聞デジタル