三菱ケミカルは、SMC(Sheet Molding Compound)製造設備を、イタリア・モデナ市のCPC社(C.P.C. SRL)に新設
CPCのCFRP成形用プレス機
三菱ケミカル:イタリアでCFRP生産を増強:C.P.C. SRL(動画):
Mitsubishi Chemical: Increased CFRP production in Italy: C.P.C.SRL:
三菱化学:意大利CFRP产量增加:C.P.C. SRL
ー大型CFRPの成形能力を3倍にー
三菱ケミカル:
炭素繊維複合成形材料(CFRP)の自動車部品製造・販売を手がける。
4月6日、グループ会社の伊CPCがCFRPの生産能力を増強すると発表した。
伊CPCの生産増強:
350億円を投じて、世界最大級の5千トン容量の大型プレス成形機などを導入する。
大型構造体の成形能力を、現状の3倍に引き上げる。
新しい設備は、2023年中に稼働予定。
成形能力を3倍に:
- 5千トン容量プレス機を3台導入、合計4台とする。
- 3千トン、1千トン容量のプレス機を、それぞれ複数台新たに導入、
CFRP加工機・自動塗装ラインの塗装工場、組立ラインを増強。
大型構造体を成形:
今後、複雑形状のシャシーなど、大型構造体を成形する。
EVや次世代モビリティなど、車体軽量化ニーズに対応する。
部品・素材|紙面記事
https://www.netdenjd.com/articles/-/247850
三菱ケミカル、イタリアに炭素繊維複合材料の製造設備新設
三菱ケミカル:
SMCは、三菱ケミカルが開発したCFRPの中間基材の一種。
「長さ数センチメートルにカットされた炭素繊維」を「樹脂中に、分散させたシート状の材料」
中間基材SMCを開発:
プレス成形により、2~5分程度の短時間で部材に加工できる。
更に、
- 炭素繊維に樹脂を含浸させた中間基材プリプレグと比べ、
- 複雑な形状の部材の成形が可能だ。
- 現在、欧州高級車メーカー複数社向けに、SMCを開発中。
今後、採用が増えていくことが期待される。
NEXT MOBILITY
三菱ケミカル:高耐熱性と高強度の炭素繊維プリプレグ
三菱ケミカル:
高耐熱性と高強度を両立した新しい炭素繊維プリプレグを開発したと発表。
自動車軽量化につながるCFRPが注目されている。
耐熱性の高い炭素繊維プリプレグに、世界が注目。
エンジン用CFRP部材:
すでに、レーシングマシンのエンジン周辺のCFRP部材として採用済。
自動車用途以外にも、高温環境下で使用するロボットなどに実用化。
部品・素材|紙面記事
https://www.netdenjd.com/articles/-/246982
Capital investment in carbon fiber-related facilities at CPC in Italy Mitsubishi Chemical Corporation
https://www.m-chemical.co.jp/en/news/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/04/06/20210406_CPC_EngRev.pdf