川崎重工:液化水素運搬船が実現:褐炭から液化水素(動画):
KHI: Liquefied hydrogen carrier: Lignite to liquefied hydrogen:
川崎重工:液化氢载体的实现:褐煤到液化氢
ー「韓国や中国が、模倣できない高度技術」ー
川崎重工:
先駆者の川崎重工 河野一郎常務に聞いた。
川崎重工は水素ビジネスに本腰を入れている。
造船技術を生かして、液化水素運搬船を建造中。
液化水素の海上輸送部門で、トップランナーの役割を担う。
水素エネルギーの利用:
脱炭素計画では、水素エネルギー利用が重要な役割を果たす。
オーストラリアから液化水素輸入する。
日本政府:
- 2017年12月に水素社会実現基本戦略を公表した。
- 2030年、水素を燃料とする発電所を商業化する。
「原子力発電所1基分、100万KWの発電」を実現する。
自動車の分野:
2030年に、FCVをに80万台生産、
水素燃料電池バスを1200台生産、導入する。
褐炭から液化水素作製:
オーストラリアの褐炭から液化水素作製する。
2030年、液化水素を年間30万トン、日本に輸送する計画だ。
- 褐炭から水素を、取り出して現地で液化。
- 水素の体積を、1/800の気体に圧縮する。
液化水素の価格低下:
現在、液化水素ガスは1㎥当たり、価格は30円と推定。
2050年、大量輸送船が稼働して、価格は20円に下がる。
褐炭水素プロジェクト:
現在、褐炭水素プロジェクトを開始した。
「1250㎥の液化水素を運ぶ’すいそ ふろんてぃあ’」を建造中。
日本とオーストラリア間で、液化水素の輸送安全性の実証試験をする。
大型運搬船の竣工:
この実証結果を受けて、大型運搬船を竣工させる計画。
大型運搬船には、「16万㎥の液化水素を一度に運べる球形タンク」を設置する。
これは世界に先駆けた取り組みだ。
魔法瓶のような二重構造タンク:
大型液化水素運搬船実用化には、課題がある。
それは、「水素の液化温度がマイナス253度という極低温」である。
「この温度を保持し、大量に運べるタンク・配管を、作らなければならない」のだ。
真空の二重構造タンク:
パイロット船で川重が考案したのが、魔法瓶のような真空の二重構造のタンク。
「この方式で、断熱性能を大幅に高めること」ができた。
沸騰したお湯を、この二重構造のタンクに1カ月間入れた場合、
「タンク内の温度は、1度も下がらない」ほど、高い断熱性能がある。
– ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2105/07/news007.html