日本企業:成長続けるインド市場に進出
Japanese Companies: Entering the Growing Indian Market
日本公司:進入不斷增長的印度市場
ースズキ、インド進出40年の歴史ー
ーソニー、日本信号、ヨネックスの現在地ー
AERA 2023年8月7日号掲載記事からサマリーをお届けします。
日本のスズキ:
この10年間、スズキのインド新車販売シェアは4~5割で推移。
「2台に1台がスズキ」という状況なのだ。
ピークは1997年度の65.6%で、「3台に2台近く」になる。
驚異的なシェアの理由:
スズキがインド市場で驚異的なシェアを占める。
1982年、インド国営自動車会社の海外パートナーに、スズキが選ばれた。
1982年10月、両社はニューデリーで合弁契約書を調印した。
スズキの使命は、1983年末までに、インド国民車をリリースすること。
インド工場の建設:
最初に立ちはだかったのは、現地工場の建設だ。
建設現場には重機が一台もない。すべて人力で進んでいた。
建設現場では、あえて機械化しない。
労働者を雇用するインドの政策方針に従った。
日本工場で研修実施:
2006年までに1772人のインド人スタッフが参加。
これが「日本式」生産の定着につながった。
「マルチ800」1号車の生産:
1983年4月、予約受け付けを開始。
第1次予約受け付けで、13万台を受注した。
販売と修理を担う販売店を、インド全土に築いた。
2007年、社名を「マルチ・スズキ・インディア」に変更。
現在、販売店数は3640店(今年3月末)
マルチ・スズキ前社長:鮎川堅一副社長
この販売・サービス網の構築が、インド進出成功のカギだ。
都市部だけでなく、地方の村レベルに張り巡らせた。
インドは地方によって言語も異なる。地元の販売責任者を採用した。
インドの輸出拠点化:
近年、インドを輸出拠点として活用している。
22年度、インドから26万台を輸出した。
中でも注力しているのはアフリカ向けだ。
アフリカ向けに、15万台が輸出された。
ソニーグループ:
インド放送業界トップの座を目指すのは、ソニーグループだ。
2021年、インドで現地の放送大手ZEEと、合併を発表した。
合併後には、インド・メディア市場全体の25%を握る。
SONYとZEE:
米ディズニー傘下の放送事業者を抜いて、最大手となる。
普及のカギは、地域文化のコンテンツとローカル言語対応だ。
自社開発AIによる自動字幕生成技術を駆使する。
YONEX:“Made by Yonex”
国際大会で、インド選手が台頭しつつあるバドミントン。
2016年、インド製造子会社を設立。
2017年、バドミントンのラケット製造を現地で開始。
2023年6月、第2工場を開設。
インドに“Made by Yonex”の高品質のラケットを届けたい。
日本信号:インドメトロ市場に参入
2015年、現地で交通インフラ現法を設立した。
インドメトロの鉄道信号システムのプロジェクトを担当する。
2020年で700キロ(13都市)、
2025年で1700キロ(50都市)、
営業路線を倍増する。
インド国鉄の路線:
インド国鉄は、6万キロ以上の軌道と7千以上の駅を保有。
日本の鉄道路線は、JR・私鉄を合わせて、2万キロのみ。
今後、インド国鉄向けに鉄道信号システムを導入していきたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff494d09fcd71eac2b227faaeb3a5e46a6fa2d58