中国・富裕層:すでに1000万人が脱出
China’s wealthy class: 10 million people have already fled
中國富豪階級:1000萬人已逃離
ー人民元での投資には厳しい資本規制
ー富裕層は、専制主義に耐えられず
勝又壽良のワールドビュー掲載記事からSummaryをお届けします。
中国の知識層・富裕層:
中国人・富裕層が、1000万人も中国国籍を捨てた。
中国の将来に絶望し出ていく姿は、同じくロシアにも見られる。
知識層にとって、専制主義は耐え難いもの。
日本経済新聞(12月9日)
’脆弱な未来に向き合う中国’と題する記事を掲載した。
日本経済新聞:桃井裕理・中国総局長
マレーシア・ジョホール州の「ゴーストタウン」の現状を視察した。
碧桂園のフォレストシティ:
広大な敷地に「完売」の高層マンションが林立している。
1.しかし、フォレストシティの街には、人がいない。
2.マンション購入者の多くは、海外(中国)にいるのだ。
フォレストシティの仕掛け:
なぜ、こんな物件を誰が買ったのだろうか?
シンガポールの金融関係者が、仕掛けを教えてくれた。
1.中国人は、人民元で直接フォレストシティを買える
2.中国高額物件の特典として、碧桂園がフォレストシティを販売
3.フォレストシティは、’人民元を外貨資産に替えるための手段’なのだ。
碧桂園がデフォルト
碧桂園のフォレストシティは建設途中、まだこれからの開発余地を残している。
しかし、碧桂園でデフォルトが発生、有力な差し押さえ物件の候補に挙がる。
中国人富裕層の海外投資心理:
将来に不安を抱く中国人は、資産を海外に移したい。
1.中国人の人民元による海外投資には、厳しい資本規制がある。
2.だから、地下銀行やハンドキャリーなど、苦労を重ねている。
資金移転の取り締り強化:
中国は近年、海外への資金移転の取り締まりを強化した。
8月、上海最大の移民仲介会社のオーナーが逮捕された。
顧客の資産を海外に移す手助けをしていたという。顧客名簿も押さえられた。
中国人留学生を制限:
米国は、中国からの留学にも厳しい制限を付けた。
特に理系大学の留学ではスパイ調査を行う。
中国軍関係者の米国留学は不可能になっている。
国連の国際移民統計:
中国人移民数が、既に1000万人を超えた。
とりわけ、知識層や富裕層の出国願望が強い。
英移民支援会社の予測:
2023年の富裕層(投資資産100万ドル超)の純流出国1位は中国だ。
中国は、過去最高の1万3500人。2位インドの倍以上となった。
海外の投資ビザ規制:
オーストラリアやシンガポールの規制:
永住要件として、10億円単位の最低投資や雇用創出の提示が必要。
シンガポールの規制:
2011年以降、投資移民から、’6000億円超の直接投資’を獲得した。
投資ビザの国別比較:
日本では、500万円以上の出資や事業所を確保すれば、経営・管理ビザ取得が可能だ。
オーストラリアやシンガポールは、’10億円単位の最低投資や雇用創出’が永住の要件だ。
どちらが、自国の利益にあうのか?
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/34222374.html