日本のレールガン：120発の連続射撃に成功
Advanced railgun: Succeeded in firing 120 shots in a row.
高級電磁砲：連續射擊120發成功。
～新たな放電方式や新材料を採用
～シンポジウムの最新資料を公開
ITmedia NEWS掲載記事からSummaryをお届けします。
防衛装備庁：
電磁気力で物体を撃ち出す装置・レールガンの最新資料を公開した。
2023年の最新資料：
’2023年に行った連続射撃の試験結果’を記載している。
連続射撃試験の内容：
12月5日、レールガンの最新資料を公開した。
１．2023年中に行った連続射撃の試験結果を、PDFで公開。
２．11月開催「技術シンポジウム2023」の動画も公開。
レールガンの技術解説や、検証の最新状況を記載。
レールガン性能の課題：
従来のレールガン開発：
１．単射で、いかに高初速の弾丸を安定して撃つか？
２．砲身の寿命を、いかに確保するか？
上記テーマを中心に開発・検証してきた。
今後のレールガン開発：
2022年以降、より高度なレールガンの開発・検証を開始。
弾丸の連射機構や、弾丸の安定性保持の開発に着手した。
連続射撃の問題点：
レールガン連続射撃の際、次の点が問題になる。
１．弾丸との摩耗などによる、’砲身レールの損傷’
２．砲身レールの損傷による、’初速の低下’の2点だ。
初速が低下する課題：
過去の研究では、’弾丸の初期位置周辺の損傷’が、特に激しい。
’撃ち続けるたびに、初速が低下する課題’があった。
2023年の実験で検証：
2023年の実験で、初速が低下する課題を検証した。
レールガンによる連続射撃を実現するには、
’高初速の弾丸’を、’安定して繰り返し発射できること’が不可欠。
新たな放電方式や新材料：
新たに放電方式を導入、砲身レールに新材料を採用した。
新技術・新材料の導入で、従来の課題解決に挑んだ。
120発の連続射撃に成功：
新方式導入の結果、
１．’弾丸の初期位置での顕著な損傷’は、全く発生せず。
２．120発の連続射撃で、’全て初速2000m/sの維持’を達成した。
レールガンの用途：
装備庁は、レールガンの用途として、2つのシナリオを描いている。
１．極超音速誘導弾を迎撃
レールガンは、従来火砲よりも、長射程かつ高威力である。
レールガンの特性を、十分に生かして迎撃する。
２．壊滅的な打撃を実現
敵の艦艇（地上）目標に対し、その威力で壊滅的な打撃を与える。
8月に洋上射撃試験実施：
今年、装備庁は次の試験を実施した。
8月に、世界初の洋上射撃試験を、実施した。
10月に、弾丸飛しょう安定試験も、実施済み。
現在、これらの試験結果を分析中。今後もさらなる研究に取り組む。
技術シンポジウムの開催：
技術シンポジウムでは、日本のレールガン開発の位置付けに言及した。
米国や欧州と情報交換：
同庁は、米国や欧州と技術者同士の情報交換をした。
諸外国の研究レベルについては、回答を差し控えたい。