中国の泣き所:7つの不都合な真実
China’s weak points: 7 inconvenient truths
中國的弱點:7個難以忽視的事實
~中国が、不都合な事実を隠蔽
~大赤字の一帯一路、収支悪化
夕刊フジ掲載記事からSummaryをお届けします。
中国の「不都合な真実」:
中国は、若者の失業率など重要情報を隠蔽した。
外国に知られたくない「不都合な真実」が、7つほどある。
(1)「一帯一路」の収支悪化
巨大経済圏構想「一帯一路」が10年で大赤字。ほぼ不良債権化して大失敗。
(2)李克強が中国一番の人気者
李克強前首相(今年10月死去)への想定外の人気。
北京大学を卒業してエリートコースを歩む。一時は習近平氏とトップの座を争うライバルだった。
彼の死で、中国は習近平「1人天下」となった。
(3)共産党高層部の権力闘争
共産党高層部・権力闘争の舞台裏が、実に不透明だ。
(4)中国共産党に権限を移管
国務院から共産党中央部直下に、拙速に権限移管した。
共産党の支配・関与をより強くする狙いか。
金融行政を取り仕切る「中央金融委員会」、
規律強化や腐敗撲滅を担う「中央金融工作委員会」新設
(5)景気が悪化、外貨準備が底をつく
外資が去って、外貨準備が底をつきつつある。
青年層の失業率の高さは、1000万人強の新卒者就職の難しさを意味する。
(6)中国で「不動産バブル」が崩壊
最大不動産の中国恒大、碧桂園が倒産した。
地方政府融資平台で財務内容が急速に悪化。
国内投資家も株・不動産離れ、換物投機へ走っている。
(7)中国で「EVバブル」が崩壊
不動産に続き、「EVバブル」の崩壊も近い。
「一帯一路」の累計投資額
「一帯一路」が本格化したのは習近平国家主席就任の2013年からだ。
累計投資が1兆3000億ドル(約194兆円)に積み上がった。
中国輸出入銀行などが融資した。
「一帯一路」の失敗一覧
パキスタン:大量の不良債権発生
例えば、パキスタンに総額620億ドル(9兆2710億円)を投じた。
98%がタイドローン(=資金使途に制限がある貸付け)
期間は平均10年、返済開始は3年後。金利が3.72%だった。
ラオス
新幹線建設の赤字負担
ラオスの首都ビエンチャンに、雲南省昆明から新幹線を通した。
運賃が1万8000円。ただし、庶民は乗れない。
鳴り物入りの宣伝にもかかわらず、乗客はまばら、赤字は増え続ける。
エチオピア
鉄道開発の赤字負担
エチオピア首都アディスアベバと、ジブチの首都ジブチを結ぶ。新たな鉄道が開通した。
しかし今後の収支バランスは、ラオスと同様大赤字である。
インドネシア:新幹線投資の赤字負担大
例外はインドネシアで、首都ジャカルタ―バンドン間の新幹線は開通。
1カ月は物珍しいためか連日満員だった。
11月いっぱいは、特別料金1440円。
バス代と変わらないからだ。
イタリア:トリエステ港開発が中止
中国は、ギリシャのペレウス港の管理運営権買収に成功した。
しかし、トリエステ港開発では、イタリアが正式に一帯一路から降りて頓挫した。
ベネズエラへの投資
ベネズエラにも500億ドル(約7兆4760億円)以上投下した。
うまくいかず泣きっ面に蜂となった。
背景には、急速に世界に広がった「中国不信」がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/261e56ffacd3b386c76edc04d0fc25fc652b8ac7