AVPS国際基準:日本とドイツが共同開発
AVPS International Standard: Jointly developed by Japan and Germany
AVPS國際標準:日本、德國聯合製定
ー駐車場内で、レベル4自動運転ー
ーISO国際標準で採用が決定ー
自動運転ラボ掲載記事からSummaryをお届けします。
経済産業省:
2023年7月、日本とドイツのAVPS国際標準」が発効。
駐車場内で、自動運転レベル4・無人走行に係る要件だ。
自動バレー駐車システムとは?
AVPSは、駐車場内において無人で車両を移動させて駐車させる技術・サービスを指す。
ホテルなどで、車両を預かり駐車場に入出庫するサービスのこと。
これを自動運転技術で、無人化したもの。
ISOに日本の技術を提案:
2016年、日本で、一般車両・AVPSの実証事業がスタート。
2017年、日本がISOとTC204、WG14に、実証技術を提案した。
2018年、実際の駐車場で機能を実証。ビジネスモデルの具体化を策定。
2023年7月、国際標準「ISO 23374-1」として発効。
AVPSの性能要件
正式名称は Automated valet parking systems (AVPS)
駐車施設内で、レベル4自動運転を実行するもの。
駐車施設に求められる環境要件、性能要件の試験手順が規定された。
ベンツとボッシュ
AVPS技術では、ドイツのメルセデス・ベンツとボッシュが先行。
メルセデス・ベンツ博物館とシュトゥットガルト空港に、AVPSを導入した。
米国で米Bedrockと提携。不動産向け導入を進めている。
独BMWと仏ヴァレオ
2023年、レベル4とAVPSで戦略的提携を締結した。
インフラベースのサービスを開発の予定だ。
中国のAVPS
百度 や上海汽車、Human Horizonsが、AVPSの搭載を開始した。
ただし、厳密にレベル4に達しているかどうかは不明。
日本のAVPS
パナソニックやアイシン、三菱重工などが、開発中。
パナソニック
パナソニックのオートモーティブ社が2019年、AVPS開発を発表。
車両や駐車場インフラでの、高価なセンサー設置は不要。
車両のカメラやソナー、レーダーと、停止線など2D路面マップでOK、
監視カメラを使い、隣接車両との間隔を20センチで実現した。
アマノとアイシン
2020年、一般駐車場でAVPSを実証した。
カメラシステムが検知した駐車場内のデータを、自動運転車に提供。
このデータで、無人駐車を実現する。
三菱重工
仏スタンレーロボティクスと共同開発。
搬送ロボット「Stan」を活用。AVPS実用化を進めている。
バースにマイカーを置けば、ロボットが自動で運搬する。
帰りの際、スマートフォンで呼び出す。