芝居とキネマ 3(1)、「人でなしの女」:「ワンダラー」:「シービースト」:「レディラック」:「ゴールデン・ジャーニー」:

芝居とキネマ 3(1)

1926-01大阪毎日新聞社

目次:「人でなしの女」:「ワンダラー」:「シービースト」:「レディラック」:「ゴールデン・ジャーニー」:

「人でなしの女」:サロス映畵社輸入:

仏シネマトグラフ映書

佛園西の名監督マルセル・レルビエ氏の作品

日本の高級ファン諸君から、映界の神様の如く云はれている。

「嘆きのピエロ」や「美はしの王子」:

名高きシャツク・カーランの主演映書です。

構成派の舞量装置と、巧みな光の階調が、先つ我等の眼を驚ろかします。

日本公開では、多くの波紋をわが映書界へ投げるでしょう!

上山草人:「ワンダラー」:

「バグダットの盗賊」に出演して認められた。

パラマウント社の大作「ワンダラー」で、コダヤの贅石商を演じて成功した。

唯一の日本人俳優:

その特殊な性格表現を重宝がられ、各社から引ツ張り凧となった。

今や「アメリカに残った唯一の日本人俳優」として、万丈の気を吐いて居ります。

その最新出演映蓄の敷場面が到着、比に紹介いたします。

海獣:「シービースト」:

ワーナーブラザース社が今春早々発売

ジョンバリモア主演「シービースト」(海獣)の一場面です。

物語りは白鯨にまつわる悲熱を取扱つたもの。

陰陽師フェドーラ(上山草人)

これは大風雨の中、陰陽師フェドーラ(上山草人)の囁く妖言にまどわされる。

老船主(ジョン・バリモア)が、狂気の如くなる。

劇のクライマツクス

此の場面撮影の際には、山の如き怒濤が、

幾度か草人とバリモアの頭上を超えた。

電無技師とカメラマンは梅中に落ちて瀕死、

バリモアは肋骨を折り、病院へはこばれた。

草人は船酔と寒さのため、五日せき込んだ。

右が陰陽師フェドーラ 上山草人

左が老船主  ジョン・バリモア

(上)同じく捕鯨船の陰陽師フェドーラに扮した上山草人

此の写真は、芸術写真大家ウイリアム、モーチンセン氏が撮影したもの。

お姫様に幸運:「レディラック」:

フランス外交官に扮した上山草人。

モンテカルロの姫君に扮した、グレターニッセンです。

草人は「東洋人以外の役をも演じて見たい」といふ希望を、やつと達成した。

パラマウント映画

黄金の旅路:「ゴールデン・ジャーニー」:

バラマウソト社が超特作映として横影中の「ゴールデン・ジャーニー」(黄金の旅路)

主役のトルコ大帝ハーラン・アル・ラシッドに扮した上山草人。

朝香宮殿下:「ゴールデン・ジャーネー」:

お越しになつた日本の朝香宮殿下:

殿下が、映画の都ハリウッドへお越しの節、パラマウント社スタデオで、

「黄金の旅路」の撮影をご覧になりました。

前列左から、

トルコ大帝に扮した日本人俳優・上山草人。

監督ラウル・ワルシュ氏、

日本の朝香宮殿下、

モンテカルロ姫君役の女優グレタ・ニッセン、

大橋ロサンゼルス領事、

後列は、町の若者に扮した、ウキリアム・コーリア第二世です。

 

芝居とキネマ 3(1):目次:

  • クレア・ウ井ンザー――(メトロ・ゴールドウ井ン社) /

  • 「人でなしの女」(シネマトグラフ映畫)

  • 「人でなしの女」ジャック・カトラン――(シネマトグラフ映畫

  • 「怪傑ディツクタービン」トム・ミツクス――(フォツクス映畫)

  • 「セ・イーグル」ルドルフ・ヴァレンチノ――(ユナイテツト映畫) /

  • 「秘密」ノーマ・タレマツヂ――(ファーストナシヨナル映畫) /

  • 「幻の小家」リチヤード・パーセルメス――(ファーストナシヨナル映畫) /

  • 「祐天吉松」河部五郞――(日活映畫)

  • 「新症の榮光」南光明、岡田嘉子(日活映畫)

 「寂しき路」栗島すみ子、島田嘉七――(松竹蒲田映畫)

  • 「黒衣の海賊」ダグラス・フヱアバンクス――(ユナイテツト映畫)

  • 上山草人の「シービースト」――(ワーナープラザース映畫) /

  • 上山草人の「レディ・ラツク」と「ゴールデン・ジャネー」――(パラマウント映畫) /

  • 「ベン・ハー」ラモン・ナヴァロ――(メトロ・ゴールドウ井ン映畫) /

  • 「深夜の太陽」――(ユニヴアーサル映畫)

  • 映畫界いろ[イロ]――ユ社の新スター、、キチー・スラヴイナ、ジヨン・バリモア、モーリス・ステイルラ、ジヨン・ギルバート、アリス・テリー 朝香宮殿下

  • チャップリン・クラシツク

    石卷良夫 p10~11

  • チヤーリー發見 淺野秀治p11~12