理研:多人種解析で、心房細動の新しい遺伝子マーカーを同定

理研:多人種解析で、心房細動の新しい遺伝子マーカーを同定

国際共同研究グループは日本人を含む多人種の心房細動患者65,446人と対照者50万人に対してGWASを行い、多数の新しい心房細動の感受性座位を発見しました。

その後、左心房のトランスクリプトーム解析を含むオミクス解析を行うことにより、これら感受性座位の遺伝子多型が作用する57個の遺伝子を同定しました。

これら遺伝子群は、心臓の分化形成や電気生理学的機能、心筋収縮・形態形成に関わるものであり、心房細動発症の分子メカニズムの全体像を示しています。

本研究成果は、国際科学雑誌『Nature Genetics』オンライン版(6月11日付け:日本時間6月12日)に掲載されます。

理化学研究所

http://www.riken.jp/pr/press/2018/20180612_1/