大陽日酸:銅ナノ粒子の接合材:SiC/GaN、powerdevices(動画):  Taiyo Nippon Sanso:Copper nanoparticles、sheet-like bonding:For SiC/GaN:  太阳三山:铜纳米颗粒,片状粘结材料的开发:用于SiC / GaN功率器件

大陽日酸:銅ナノ粒子の接合材:SiC/GaN、powerdevices(動画): 
Taiyo Nippon Sanso:Copper nanoparticles、sheet-like bonding:For SiC/GaN: 
太阳三山:铜纳米颗粒,片状粘结材料的开发:用于SiC / GaN功率器件

2020/01/28 ニュースリリース

大陽日酸:銅ナノ粒子

大陽日酸は、「SiCやGaNなど次世代パワーデバイス向けシート状の接合材」の開発に成功しました。

シート状接合材として、銅ナノ粒子を採用したことで、高強度かつ高信頼性を実現しました。

パワーデバイス:現状の問題点

パワーデバイスは、EVやPHVなどで、電力変換器用半導体素子(インバーター/コンバーター)で使われます。

パワーデバイスの高効率化には、「モジュールの小型化」と「利用温度制限を高めて出力パワー密度を高める必要」があります。

従来:Siパワーデバイス/耐熱性の問題

しかし、Siパワーデバイスでは、「動作温度が150℃であり、耐熱性の問題」が、小型化の限界にきています。

一方、SiC/GaNデバイス材料は、200℃での動作が可能で、Siパワーデバイスの代替として期待されています。

従来:接合材/「はんだ系の材料」/耐熱性の問題

従来、Siパワーデバイス電子部品の接合材として、「はんだ系の材料」が使われています。

しかし、「はんだ系の材料」は耐熱性に乏しく、高温環境での使用が見込まれるSiCパワーデバイス向けには不向きです。

「はんだ系の材料」以外に、高温動作に耐えられる接合材が求められていました。

今回:金属ナノ粒子/代替候補材として注目

SiCなどのパワーデバイス接合材としては、金属ナノ粒子が代替候補材として注目されています。

イオンマイグレーション※1耐性や製造コストの観点で特に銅ナノ粒子が期待されています。

今回:銅ナノ粒子:シート状接合材

  1. 大陽日酸/独自技術で、
  2. 酸素燃焼技術を駆使し、
  3. 銅ナノ粒子を、粒子径100 nm/表面数nmの亜酸化層で覆い、
  4. 乾式で大量製造できる技術を保有しています。

今回:開発プロセス

  1. 本プロセス/合成粒子は、還元雰囲気下において、150℃での低温焼成が可能。※2
  2. このバインダーレス/銅ナノ粒子に、少量の還元剤を添加、更に接合層構造を最適化。
  3. 水素などの還元性ガスを加えず、窒素雰囲気中で予備乾燥なしに接合(図1)、

高い接合強度と優れた信頼性を併せ持つシート状接合材(写真1)」を開発しました。

本接合材を用いて、SiCと銅板を接合したサンプルは、1000回を超えるヒートサイクル試験でも界面剥離が無く、高い信頼性が確保されていることが確認できました。

ニュース・お知らせ|大陽日酸株式会社

http://www.tn-sanso.co.jp/jp/news/detail.html?id=3622