信越化学:5G電子デバイス販売:レーダー用’石英クロス’’熱硬化性低誘電樹脂’(動画):
Shin-Etsu:5G electronic devices:Quartz cloth、thermosetting low dielectric resin for radar:
信越化学:推出5G电子设备:用于雷达的热固性低介电树脂的“石英布”
信越化学:5G電子デバイス
信越化学工業が、5Gニーズに対応、新製品の市場投入を開始した。
5G高周波帯域で使用される電子デバイス向け:
5G高周波帯域で使用される回路基板、
5G高周波帯域で使用されるアンテナ、
レーダードーム向け;新開発
『石英クロス』、
『熱硬化性低誘電樹脂』を新開発しました。
今回の開発:NOVOSET.LLC
尚、今回の開発では、NOVOSET.LLC(本社:米国ニュージャージー州)と、「NOVOSETが開発した熱硬化性低誘電樹脂の製造、販売ライセンス契約」を締結しています。
各製品の詳細は以下の通り。
1)石英クロス(商品名:SQXシリーズ)
誘電率3.7以下、
誘電正接 0.001以下、
線膨張係数 1ppm/℃以下、
伝送損失特性(電気信号の劣化の度合い)が、極めて優れている。
5Gのキーワード:石英クロス
超高速通信を支える配線基板のコア材として最適です。
アンテナやレーダードームの繊維強化プラスチック部材として、その特性を発揮。
石英クロスは、
- 非常に細い石英の糸を素材、
- 厚さを20μm以下とすることも可能で、
- 積層基板の薄膜化に対応可能である。
石英クロスは、
- α線の発生が極めて少ない特長を有し、
- 放射線によるデバイスの誤動作を防止できる。
2)熱硬化性の低誘電樹脂(商品名:SLKシリーズ)
フッ素樹脂に迫る低誘電特性を持つ、高強度な低弾性樹脂です。
- 高周波数帯(10~80GHz)で
- 誘電率2.5以下、
- 誘電正接 0.0025以下
- 熱硬化性樹脂としては最低レベルを達成している。
低誘電樹脂は、
- 低吸湿性で、低粗度の銅箔に対しても高い接着力を有します。
- FCCL(フレキシブル銅張積層板)や接着剤などへの使用にも最適。
- 高速通信基板のバインダーとして、顧客での評価も良好。
RFデバイスやアンテナなどの用途に低誘電封止材や低誘電高熱伝導接着剤の販売も予定
NOVOSET社とライセンスした低誘電樹脂は、高耐熱かつ低誘電特性で吸湿性も極めて低い材料。
低誘電樹脂:利用分野
- 高耐熱性が要求されるCCL(銅張積層板)、
- リジット積層基板
- 通信基地局のアンテナ、
- レーダードームへの市場展開を図る。
3)放熱シート(商品名:SAHFシリーズ)
5Gでの放熱特性を実現するために、
- 放熱材を組み合わせた粘着性のあるシートや、
- 熱で溶融、硬化し接着するシートなど
を新たに開発し販売します。
熱伝導性が5W/mKから100W/mKの製品を取り揃え、パワー半導体や自動車分野に展開します。
ニュース | 信越化学
https://www.shinetsu.co.jp/jp/news/信越化学が5g関連製品の市場投入を開始/