ウクライナ:ロシア・クルスク原発にドローン攻撃か?
Ukraine: Drone attack on Russia’s Kursk nuclear power plant?
烏克蘭:無人機襲擊俄羅斯庫爾斯克核電廠?
ロイターからSummaryをお届けします。
ロシアのプーチン大統領:
8月22日、ウクライナがロシアのクルスク原子力発電所への攻撃を試みた。
IAEAへの状況報告:
プーチンは、ロシア国境地域の状況に関する高官会合で「敵は夜間に原子力発電所への攻撃を試みた」と発言。
IAEAはロシアから報告を受け、専門家を派遣し調査すると説明。
しかし、ロシアは状況詳細や主張を裏付証拠資料を示していない。
ロシア西部クルスク州のスミルノフ知事代行:
クルスク原発の状況は、現在「安定している」とプーチン氏に伝えた。
クルスク州では、13万3190人が避難している。
ロイターは独自に攻撃を確認することができなかった。
クルスク州への越境攻撃
今月6日、ウクライナはロシア・クルスク州への越境攻撃を開始。
1.数千人のウクライナ軍が、ロシア西部国境を越え侵入した。
2.クルスク原発から30キロの付近で激しい戦闘が続く。
IAEAのグロッシ事務局長:
8月9日、クルスクの原子力事故を避けるため、ウクライナに最大限の自制を呼びかけた。
現在、クルスク原発の原子炉のうち、2基は停止し、2基が稼働している。
https://jp.reuters.com/markets/commodities/QE6CKWTM7FJLBBPEH7XZ37BJZQ-2024-08-22/
クルスク進攻:ウクライナの重大な狙いとは?
JBpressからSummaryをお届けします。
1.ウクライナは、8月6日に、ウクライナ・スームィからロシア・クルスク州に越境攻撃を開始。
2.ウクライナ正規軍がロシア領内に進攻したのは、ロシア軍のウクライナ侵攻以来初めてのこと。
ウクライナのオレクサンドル・シルスキー総司令官:
1.ウクライナ軍はすでに制圧地域で、塹壕を掘り始めた。
2.ロシア軍の反撃を受けた場合、防御態勢を作り、反撃をくい止める。
プーチン大統領の反応:
ロシアは、クルスクに10~11個大隊、4000~6000人を転用して再配置する。
1.ブリャンスク州、クルスク州、ベルゴルド州に、「対テロ作戦体制」を導入した。
2.しかし、この戦力では、越境ウクライナ軍を撃破する力はない。
クルスクへの進攻:第一目標はクルチャトフ
ウクライナは、当初のクルスク攻撃で、3個旅団で攻撃中。
攻撃軸は、右の助攻撃、左の助攻撃、中の主攻撃である。
右の助攻撃部隊:
中間目標でスジャの町を占拠し、さらに東に向けて占拠地域を拡大中。
1.スジャにはガスパイプラインの測定所がある。
2.ガスを抜き取り、輸送量をコントロールできる。
左の助攻撃部隊:
中間目標を占拠した。その後占拠地域を拡大し、西に向けて侵攻する。
ウクライナの主攻撃軸:
1.ウクライナの主攻撃軸は、既に30㎞も前進した。
2.クルチャトフまでは、あと45㎞である。
そのクルチャトフの町には、クルスク原発がある。
クルスク原発の最新現状:
この原発は古くなりつつある。
1.新たにクルスク原発2を建設中、2025年には試運転の予定である。
2.クルスク原発2は、ロシア最強の原発と呼ばれ、最新の原発だ。
ウクライナ軍の主攻撃の方向は、クルスク原発が攻撃目標ということが分かる。
クルスク原発まで45㎞:
1.ウクライナは今、ロシア・クルスク原発にあと45㎞まで迫った。
2.占拠できれば、クルスク原発を支配下に置くことが可能。
現在の段階でも、ウクライナのHIMARS(射程45~60㎞)でロケット攻撃できる。
ロシアのウクライナ原発占領:
1.ウクライナは、自国の原発を奪回することも、できなかった。
2.施設内でのロシアの悪意ある行為を止めることもできなかった。
ロシアは、原発の危険性を十分に知り尽くしていて、脅威を煽ってきた。
首都モスクワまで470㎞:
1.クルスク原発から首都モスクワまで、約470kmである。
2.ザポリージャ原発と首都キーウまでの距離とほぼ同じだ。
もし爆破されることになれば、相互の首都は核物質の影響を同じように受ける。
クルスク原発を核抑止に使う:
1.ロシアは侵攻当初、廃炉作業中のチョルノービリ原発を一時占領した。
2.このため、ウクライナで放射線が拡散するのではないかと心配された。
現在、ロシアはウクライナのザポリージャ原発を占拠している。
ロシアの「核兵器を使った脅し」:
1.ウクライナ戦争では、核保有国が、核兵器がない国を侵攻したのだ。
2.ウクライナは、ロシアから「核兵器を使うぞという脅し」を受けてきた。
もしロシアが戦術核兵器を使うなら、ウクライナはクルスク原発を攻撃するかもしれない。