TSMC、インテル、サムスン:彼等は日本だけが頼り!
TSMC, Intel, Samsung: They only rely on Japan!
台積電、英特爾、三星:只靠日本!
・日本の後工程技術がぜひ欲しい
・熊本、筑波、横浜で共同研究を開始
日経xTECH掲載記事からSummaryをお届けします。
半導体業界のビッグ3:
1.台湾積体電路製造(TSMC)
2.韓国サムスン電子(Samsung Electronics)
3.米インテル(Intel)
半導体の後工程(パッケージング)研究開発拠点を日本に設けた。
日本の部材・装置メーカーとの連携を強化している。
生成AI(人工知能)向け:
「Advanced Packagingの重要性が高まったこと」が背景にある。
1.2.5次元/3次元実装などの技術が欲しい。
2.複数半導体チップを組み合わせるのだ。
日本の技術力の高さや優秀な人材が、大手を日本に呼び寄せる。
後工程の量産工場を日本に建設する動きも今後出てくる。
TSMCの動向:
2022年、「TSMCジャパン3DIC研究開発センター」をつくば市に設立した。
1.TSMCが、台湾外にこの技術の開発拠点を設けたのは初めて。
2.米NVIDIA・画像処理半導体(GPU)向けで引き合いが急増。
3.日本で、次世代パッケージング技術を共同開発する。
現在、2.5次元実装技術・CoWoS(Chip on Wafer on Substrate)を開発中。
TSMCは、日本に後工程工場を建設することも検討している。
サムスン電子の動向:
2025年3月までに、横浜市に先進パッケージング技術・開発拠点を設ける。
インテルの目標:
2024年4月、’半導体後工程処理の完全自動化’を目指す。
共同プロジェクト(SATAS):
日本の装置・部材14社と、共同プロジェクト(SATAS)をを立ち上げた。
半導体後工程処理の完全自動化には日本の技術が不可欠だ。
日本の経済産業省:
日本は半導体の製造装置で3割、主要部材で5割の世界シェアを握る。
日本の後工程機器メーカー:
1.有力製造装置:ディスコや東京精密、ヤマハ発動機など、
2.有力部材・製品:レゾナックやイビデン、新光電気工業など、
商務情報政策局:清水英路氏
日本には、後工程開発に携わった高度技術者が、数多く存在する。
1.今後、先進パッケージング技術が、世界の半導体競争の中心。
2.TSMCやインテルなど、ファウンドリーの日本進出を支援。
後工程開発や量産工場を日本に誘致し、装置メーカーの競争力強化につなげる。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/09253/
SATAS:半導体後工程の新団体が誕生
電波新聞デジタル掲載記事からSummaryをお届けします。
米国インテルの日本法人:
オムロンなど国内企業14社と、半導体後工程自動化・標準化技術研究組合(SATAS)を設立した。
半導体のパッケージング・アセンブリーや、テスト工程完全自動化を目指す。
SATAS理事長:インテルの鈴木社長
SATASは、4月16日に設立された。
半導体メーカー、半導体製造装置や自動搬送装置メーカーが参画する。
1.後工程の自動化に必要な技術の開発
2.オープンな業界標準仕様の作成
3.装置の開発と実装、パイロットラインで装置の動作検証を行う。
得られた知見や技術を工場へ導入、実装する計画だ。
2028年の実用化を目指す:
1.半導体は、経済安全保障推進法上で「特定重要物資」である。
2.地政学的リスクを踏まえ、日本でサプライチェーン強化を図る。
AIなど、高度なパッケージング技術を開発する。。
SATASの参画企業:
インテルのほか、オムロン、シャープ、信越ポリマー、シンフォニアテクノロジー、セミ・ジャパン、ダイフク、平田機工、FUJI、三菱総合研究所、ミライアル、村田機械、ヤマハ発動機、レゾナック・ホールディングス、ローツェ。
SATASの開発システム:
1.自動搬送・保管システム
2.キャリア&トレイ
3.ロードボード&フロントエンドモジュールなど6つの研究テーマ
組合員が得意とする分野で、メンバーとなって開発に取り組む。
参画企業:オムロン
2023年に発表した先端半導体向けX線自動検査装置『VT-X950』など活用。
参画企業:レゾナック
パッケージングソリューションセンター(川崎市)のノウハウを使う。
’組立工程と検査工程を対象としたプロセス開発’に貢献する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee1279fe2d61f07bb3f499e52efde6e2be1b316c