トヨタ:中国でHEVが注目される訳(動画):
Toyota: Why HEVs are attracting attention in China:
丰田:为什么混合动力汽车在中国受到关注
ー中国のカーボンゼロ政策導入ー
トヨタ自動車
中国合弁企業
広汽トヨタSUVヴェンザ-HEV:
2022年1月、高級SUV「ヴェンザ(威颯)」を発売した。
中国の中間層・富裕層がターゲットだ。
価格は21万~30万元(395万~550万円)
HEVには3グレードある。
「HEVのガソリン車との価格差は3万元(54万円)」に縮まった。
SUVフロントランダ-HEV:
ファーストカー需要向けに、SUVフロントランダーも発売。
このHEVは、2022年内に投入される。
中国政府の電動化戦略:
中国政府は国際公約や環境対策を勘案し、BEV一辺倒の電動化戦略を修正した。
- 省エネルギー車を推進する方針を示した。
- 省エネルギー車にはHEVも含まれる。
- 日本企業のHEV販売に、追い風となる。
日本車
中国乗用車市場シェア2020年に24.1%となり、直近10年間でもっとも高い実績を示した。
HEVの省エネ性能が評価されたのだ。
中国政府のCAFC:
中国政府は乗用車メーカーに、CAFC(企業平均燃費規制)を実施している。
これは「罰則付きの燃費低減目標であり、自動車の省エネ化を促すもの」だ。
平均走行距離を毎年引き上げ:
「ガソリン車の平均走行距離(km/L)」を、毎年引き上げる。
ガソリン乗用車全体に、省エネ技術向上を要求する。
NEVの生産義務を優遇:
「燃費性能がCAFCを上回るエンジン車」を「低燃費車」と定義した。
それに対するNEV生産義務を優遇する。
具体的には、
2022年に低燃費車生産台数の30%に対し、
2023年に低燃費車生産台数の 20%に対し、NEV生産の義務が課される。
「多くの低燃費車を生産すれば、BEVの生産台数は少なくてもいい」のだ。
「低燃費車生産実績があるメーカーを評価する意図」が見て取れるのだ。
HEVの省エネ効果:
HEVの省エネ効果が、低燃費車基準に達する可能性が高い。
「HEVは、CAFCをクリアしやすい車種」として注目されている。
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