トヨタ:1~4カ月分の半導体在庫を常時保有:東日本大震災の教訓(動画):
Toyota: Always holds semiconductor inventory for 1 to 4 months:
丰田:半导体库存总维持1到4个月:东日本大地震的教训
ー半導体不足による減産はないー
ートヨタが生かした「3.11の教訓」ー
ホンダや日産とは対照的に、調達の底力を目せたのがトヨタ自動車だ。
2月10日の第3四半期決算会見:
2021年3月期通期の連結営業利益(国際会計基準)の見通しを引き上げた。
- 期初予想の5000億円から、
- 2度目の上方修正をして、
- 2兆円(前期比17%減)とした。
通期の世界販売台数は973万台を見込む。
中間決算予想から、更に、30万台以上引き上げた。
東日本大震災の教訓:
トヨタは、現在、世界的半導体不足の中でも、更に販売計画を上積みできる。
間もなく10年を迎える東日本大震災。
「トヨタの調達力強化の取り組み」が結実した。
サプライチェーン情報システム:
トヨタは、東日本大震災で部品の供給が滞り、大幅減産を余儀なくされた。
そのことから、2013年にサプライチェーン情報システム「レスキュー」を立ち上げた。
半導体の在庫積み増し:
自動車部材ごとに、
- サプライチェーンの2次、3次調達先を含めて、
- 複雑に絡み合うサプライチェーンの、
- どこに供給リスクがあるのかを、いつでも、可視化できる。
特に、半導体については「1~4カ月の在庫を常時保有するようにしていた」という。
サプライヤーとの連携:
コミュニケーションを密にして、生産計画を徹底的に擦り合わせている。
- 月次、週次、日次で、
- 1次サプライヤーはもちろん、
- 半導体メーカーの方も含めて、
コミュニケーションを図った。
調達本部では(調達先と)1日10回電話会議をした時もあった。
半導体不足のボディブロー:
コロナ禍に追い打ちをかけ、半導体不足が襲った。
CASE(自動運転、シェアリング、電動化)進展により、「自動車1台当たりの半導体使用量」は、さらに増えていく。
「技術進展のスピードに合わせ、サプライチェーンの改革を進めること」が、自動車産業共通の課題として浮き彫りになった。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK124X70S1A210C2000000/
米GM、北米3工場の生産休止を3月半ばまで延長 半導体不足で | Reuters
https://jp.reuters.com/article/gm-semiconductors-idJPKBN2A935O
半導体供給不足で北米の自動車産業への影響懸念、一部に生産停止も(カナダ、米国、メキシコ) | – ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/02/5d0be2bee65c5961.html