台湾・韓国:日本の3D後工程技術に着目
Taiwan/Korea: Focus on Japan’s 3D post-processing
台灣/韓國:聚焦日本3D後處理技術
・TSMC、サムスン、日本に3D研究所
・米独はプロジェクト先送り、更に遅延
THE GOLD ONLINE掲載記事からSummaryをお届けします。
TSMCの熊本工場オープン:
2024年2月、ついにTSMCの熊本第1工場が完成。
1.第2工場で、6nm先端半導体を生産することが決定した。
2.第3工場で、チップレット化技術・導入を視野に入れる。
日本政府の補助金増額:
日本は米国、中国、韓国、ドイツに比べ半導体支援政策に熱心だ。
日本政府は、TSMCに1兆2,000億円の補助金を早期に決定。
これまで日本の投資総額は、3兆4,000億円に上る。
1.Rapidus、2nm先端半導体を国産化(北海道)
2.キオクシア・ウェスタンデジタル(北上・四日市)
3.マイクロン・テクノロジー(広島)
4.サムスン(横浜)
1.日本の財政が一番健全:
日銀の膨大なETF投資収益:
日本政府には、日銀の巨額の含み益、埋蔵金がある。
日経平均ETF投資収益が、株価の値上がりで、30兆円を超えた。
米国国債保有による為替益:
日本の米国国際保有残高は1.1兆ドルに上る。
1ドル110円で取得したとすると、150円の為替水準の場合、
44兆円の巨額・為替換算益があると計算される。
国家プロジェクト資金に、すぐにでも投入可能だ。
2.日本の半導体技術のブレークスルー
次期半導体技術は日本に集中。日本が世界の半導体投資の中心だ。
後甲程の急速な進化:
半導体の平面微細化は、物理的限界に達しつつある。
1.従来、後工程は、ウェハーの平面微細化が中心
2.今後、後工程の3D化、パッケージング技術が主流
後工程製造装置が決め手:
日本はプロービング、ダイシング、ボンディング、モールディング等、後工程の製造装置技術に強い。
1.半導体の素材製造で、世界シェアの5割を占めている。
2.チップレット化技術要素を、世界で一番蓄積している。
複数チップのパッケージング:
異なる複数のチップを、チップレットで複合化する。
インテル 、サムスンも、安泰ではいられない時代が到来。
TSMCの筑波研究所:
TSMCは、海外で唯一、日本(筑波)に開発拠点を設けた。
それは日本の後工程技術に着目しているからである。
サムスンの横浜研究所:
横浜に研究所を建設中。その狙いも日本に集積した後工程技術の習得にある。
日本が世界の後工程技術のハブになるのは、時間の問題。
3.世界的な半導体需要増大
調査会社オムディア:南川明氏
AI需要拡大など2030年までに750兆円の政府支援が予想される。
エヌビディアのGPUは品不足に陥り、価格が急騰した。
オープンAI:サム・アルトマン CEO
今後3年間で、DC処理能力を3倍に高める必要がある。
電力需給のひっ迫で、省電力化のため半導体需要が出てくる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/321e78132a392daaa414653ea097cb5e557bbb36
台湾TSMC:米国に傷つき、日本に密着へ
KOREA WAVE掲載記事からSummaryをお届けします。
TSMCの対日投資拡大:
最近TSMCの対日投資が活発化している。
1.日本は、他の国に比べて相対的に安い人件費、
2.また、優秀な技術力と莫大な補助金を提供する
対米投資は不安だらけ:
当初、TSMCの投資対象は、日本ではなく米国だった。
1.TSMC向けの米国補助金は、他社ほど大きくない。
2.投資規模の小さいサムスンよりも、補助金が少ない。
しかも、米国での予想以上の負担が重荷だ。
3.米国内で強硬労組との確執がある
4.米国政府も、過度なTSMC依存を懸念
5.米顧客企業の離脱傾向と高い建築費用
台湾業界関係者の悩み:
1.米国で、部品と原材料を十分に手に入れることは無理。
2.米国は、熟練技術者も足りず。良い投資先ではない。
日本進出のメリット:
1.日本は地理的に台湾に近い
2.台湾の技術者を求めやすい
3.熟練した日本の技術者の確保も容易だ。
韓国半導体の居場所:
1.韓国ファブレス・デザインハウス競争力は、台湾に劣る。
2.韓国の素材・部品・装備の競争力は、日本にも劣る。
TSMCの昨年第4Q・ファウンドリー占有率は61.2%である。
サムスン電子の占有率(11.3%)とは、49.9ポイントの差。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55fb540a6f13296708e889d76a55089eadbcc2e5