スパコン:富岳、3つの特徴:537 petaflops, exascale, Arm base(動画):
Supercomputer:”Fugaku”, 3 features: 537 petaflops, exascale, Arm base:
超级计算机:“ Fugaku”,3个功能:537 petaflops,百亿亿美元,臂架
スパコン「Fugaku」:
密行列計算のTOP500、
疎行列反復法計算のHPCG、
グラフ処理のGraph500、
複合演算精度のHPL-AI、
いずれのベンチマークにおいても、世界1位。
京の100倍の実効性能:
「Fugaku」で目指したのは性能数値目標ではない。
アプリケーションが、どれぐらいの実効性能を出せるかということである。
アプリケーションオリエンテッドのスーパーコンピュータである。
結果として、京の100倍の実効性能を出せばエクサケールのシステムになると定義した。
「Fugaku」の重点課題
「創薬」、
「生命科学」、
「複合災害予測」、
「気象・地球環境」、
「エネルギー利用」、
「クリーンエネルギー」、
「デバイス・高性能材料」、
「ものづくり」、
「基礎科学」の9分野である。さらに、これに加えた萌芽的課題として、
「基礎科学のフロンティア」、
「社会経済現象」、
「太陽系内外惑星形成」、
「神経回路・人工知能」、4つの課題に、取り組むことになる。
「Fugaku」の特徴:
「Fugaku」が誇るべき、いくつかの特徴があるという。
ひとつは:
「汎用メニーコアだけで、537ペタフロップスの高性能を実現している」という点だ。
- 「Fugaku」以外にも、汎用CPUを利用しているスパコンは1台ある。
- しかし、そのスパコンは、38ペタフロップスの性能に留まっている。
- 汎用CPUで、これだけの高い性能を実現しているのは富岳だけである。
その結果、OpenMPとMPIといった最も普及したプログラミング手法を使用できる。
- メモリ性能が高く、アプリケーション開発にも適している環境を実現。
- ユーザーの利便性、性能の可搬性を高め、利用の裾野が広がる。
2つめは:
「Fugaku」は、「世界に先行して、エクサスケール・システムを完成させた」という点だ。
米中のエクサスケールシステム開発プロジェクトは、軒並み遅れている。
米国・DoEの『Aurora』:
- 2018年に完成といわれていた。
- 2022年にまでずれ込むと見られている。
中国・3大エクサスケール計画:
- 情報が、外部に公開されていない。
- それに対して、「Fugaku」はすでに稼働し、成果を出し始めている。
3つめは:
「ArmベースのCPUによるHPC時代を切り開いた」という点だ。
- Armを使った本格的HPCシステムは、「Fugaku」が最初の製品。
- 浮動小数点演算性能をあげることは、科学計算には必要。
SVE(Scalable Vector Extension)を、「Fugaku」のために開発し、それをARMに採用した。
低消費電力と高性能を両立:
低消費電力と高性能を両立するといった大きな課題を解決した。
「Fugaku」では、
- 計算に必要がない一部の電力をカットするエコモードと、
- 計算を加速するために周波数をあげるブーストモードを搭載。
「アプリケーションによって切り替えることが、ユーザーレベルでもできる」ようになっている。
OSを独自開発:
独自開発したOSにより、超並列処理を非常に高効率で実現している。
独自開発OSの特徴は、
- マルチカーネルとなっており、
- Linuxを動かすだけではない。
- Linux上で、理研のMcKernelを動作させることができる。
これにより、「16万ノードのリソースを効率よく連携し、動作させること」ができる。
(マイナビニュース) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/2972fdd91c1399107ac29aeb3e37ff8f056bda8c