韓国:未成熟な年金制度:高齢者の貧困問題(動画):  South Korea: Immature pension system: Poverty problem for the elderly:  韩国:养老金体系不成熟:老年人的贫困问题

韓国:未成熟な年金制度:高齢者の貧困問題(動画): 
South Korea: Immature pension system: Poverty problem for the elderly: 
韩国:养老金体系不成熟:老年人的贫困问题

ー『パラサイト』で読み解くー

パラサイト 半地下の家族:

2019年のアカデミー賞で作品賞を受賞した映画。

『パラサイト 半地下の家族』が、日本で1月8日、金曜ロードショーにて放送された。

韓国の格差社会:

この作品は、韓国の格差社会と貧困層の実情を描いた作品として、話題を呼んだ。

実際、映画内で描き切れなかった社会問題が、数多くある。

韓国の年金制度:

その一つが、高齢者の貧困問題と未成熟な年金制度である。

経済協力開発機構(OECD):

韓国は、全勤労者に占める自営業者の比率が24.6%と高い。

36カ国の加盟国のうち8番目に高い。

ちなみに日本は10%(28位)で、自営業者の比率が低い。

韓国国税庁:

2020年 国税統計によると、

2019年に新たに自営業者として登録した人は約117万人に上る。

しかし、同時に約84万人が廃業している。

韓国の高齢者雇用法:

「2016年から、段階的に定年を、60歳以上にすること」を、企業に義務付けた。

しかし、 統計を見ると「早期退職者数は、減るどころか増えている」のだ。

公的企業や労組のある大企業を除くと、実際の退職年齢は平均して50代初め頃だ。

一方、年金受給開始年齢は、現在62歳である。

それまでの約10年間を貯金だけで生活するのは難しい。

韓国の国民年金(老齢年金):

2019年の平均支給額は、519,000ウォン(49,000円)に過ぎない。

「20年以上年金保険料を納めた完全老齢年金者」でも927,000ウォン(88,000円)である。

「これだけで満足に生活していくこと」は難しい。

韓国の国民年金加入率:

2018年で、男性75.2%に対し女性は66.1%と差がある。

自営業者の国民年金加入率:

2018年で「自営業者の国民年金加入率」は、56.3%にすぎない。

非正規職の場合は、さらに低く、42.8%と半数にも満たない。

配偶者向けの年金支給:

日本の国民年金には、「第3号被保険者の制度」がある。

日本の国民年金では、被保険者の配偶者向けに、年金が上乗せ支給される。

このような思いやり制度が、韓国にはない。

韓国20代の「拡張失業率」:

就職を諦めた人やアルバイトをしながら就職活動中の人も含めた失業率のこと。

韓国の20代の「拡張失業率」は20%を越えている。

このままでは、老後の資産形成が十分にできない。

現代ビジネス | 講談社

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79080?page=1&imp=0