ソニーの超高速センサ:「Pregius S」を2025年11月新発売へ
・1億500万画素で、最大100フレームを撮影可能
・大型対象物の高精細撮影、3次元検査測定を短縮
CNET Japan掲載記事から速報をお届けします。
ソニーの最新センサー:「Pregius S」を搭載
「Pregius S」は、「1億500万画素と毎秒最大100フレームの高速出力」を実現する。
「IMX927」に「Pregius S」搭載して、最先端産業向けに商品化した。
業界初の性能をうたい、サンプル出荷を2025年11月中旬に始める予定。
1億超の画素数と毎秒100フレームを実現:
CMOSイメージセンサーには、大きく分けて2つの方式がある。
1.光を線順次で露光して出力する、ローリングシャッター方式。
2.面全体を同時に露光して出力する、グローバルシャッター方式。
ローリングシャッター方式とグローバルシャッター方式:
1.ローリングシャッター方式では、高速の被写体を撮影すると、画像が歪む場合がある。
2.グローバルシャッター方式では、被写体全体を同時に取り込み出力する。
あらゆる工場の自動化で活用:グローバルシャッター方式:
工場の自動化が進む中、「高速・高画質撮影できるビジョンカメラの需要」が高まっている
1.ソニーのローリングシャッター方式は、iPhoneのスマートフォンで採用された。
2.ソニーのグローバルシャッター方式は、主に精密部品・産業分野を狙う。
ソニーのグローバルシャッター方式センサー:
1.高感度と高飽和容量を備え、「精密部品認識や異物検査などの幅広い分野」をターゲット。
2.「大型対象物の高精細撮影や、3次元検査」など、高度な応用も見込まれる。
追尾ROI;バーコードなどROI(Region of Interest/関心領域)を追尾して撮像する機能。
動体検知:動体を検知し、必要な部分のみ撮像する機能。データ処理の効率化や消費電力の削減。
Dual ADC(Analog Digital Converter):高ゲインと低ゲイン画像を同時撮像し合成することで、部品等の視認性が向上する。
Fast AE (Auto Exposure):“Fast AE”機能で機能で、照明の変化や、対象距離が変わっても、常に最適な露光時間で撮影できる。
Quad HDR (High Dynamic Range):ダイナミックレンジ撮像が可能。金属パーツやゴムなど、反射率の異なる素材の撮影に有効。
Quad Shutter Control:2x2の4つの画素単位で個別にシャッタータイミング、露光時間を設定することができる。
バーコード認識:
グローバルシャッタ―方式イメージセンサーは、高速で動くバーコードを歪みなく撮像でき、この分野に適している。
FPD欠陥検査:
フラットパネルティスプレイ(FPD)の製造現場において、パネル表面や配線パターンの異常や欠陥を検査する。
ナンバープレート認識:
複数の車線・車種をカバーする場合には、高速シャッター/読み出しのグローバルシャッター方式イメージセンサーが最適だ。
形状認識
使用済容器リサイクル・自動回収機において、ビンや缶の形状の分別にイメージセンサーを使用する。
グローバルシャッタ―方式のイメージセンサーは高速で動く物体でも歪みのない撮像が可能だ。
容器の種類の判別精度向上、処理時間の短縮に貢献する。
橋梁点検
橋梁点検は,橋梁を良好な状態に保全するために必要な検査だ。
カメラを搭載した機動性のあるドローンによる点検のニーズが高まっている。
グローバルシャッタ―方式は、安定性が悪い飛行中の環境下でも歪みのない撮影を得意とする。
https://japan.cnet.com/article/35238574/#