ソニー:Airpeak S1を分解(後編):Electric Speed Controller(動画):  Sony: Disassembling “Airpeak S1” (Part 2): Electric Speed ​​Controller: 索尼:拆解《Airpeak S1》(二):电动调速器

ソニー:Airpeak S1を分解(後編):Electric Speed Controller(動画): 
Sony: Disassembling “Airpeak S1” (Part 2): Electric Speed ​​Controller:
索尼:拆解《Airpeak S1》(二):电动调速器

ードローンから新型センサーを発見ー

ー主要基板は“3階建て” ー

「Airpeak S1」

ソニーグループが開発を手掛けたマルチコプター型ドローン「Airpeak S1」

ここでは、同社の協力を得て行った分解の後編を紹介する。

Airpeak S1の分解

「ビジョンセンシングプロセッサ」

「Snapdragon 845」などを搭載した、

メイン基板を取り外すところまで進んだ。

「フライトコントローラー/電源基板」

次に姿を見せたのが、「フライトコントローラー/電源基板」だ(図1)

図2のように、フライトコントローラーは飛行をコントロールするドローンの要だ。

赤外線測距、
地磁気、気圧、IMU(慣性計測装置)、GNSS(全球測位衛星システム)など、

各種センサーの情報を解析して、
モーター、プロペラ、ESC(Electric Speed Controller)などを制御する。

フライトコントローラーのチップはこの基板の裏面に搭載されていた(図3)

裏面には、
電源管理ICとフライトログ記録用SDカードスロットも搭載されていた。

電源管理ICは、
メイン基板やフライトコントローラー、各種センサーへの電源供給を管理する。

SDカード
各種司令値やセンサー値をフライトログとして保存する。

FPV(First Person View)
カメラ映像はエンコードで圧縮され、専用送信機(プロポ)に無線で送られる。

Airpeak S1基板は“3階建て”

フライトコントローラー/電源基板の下には、2枚の基板が配置されていた。

つまり、Airpeak S1の基板は“3階建て”構造になっている。

1階部分にある2枚の基板は、
4つのモーターに電力供給するための電源分配用基板と6軸IMUを搭載した小型基板(図4)

高トルク自社開発モーター

Airpeak S1の高い運動性能を実現するモーター部を分解した。

まず、プロペラ反対側の外装部品「アンテナカバー」を外す。

実はこの中に重要な部品が隠されていた。

専用送信機と無線通信用アンテナ基板が2個、地磁気センサー搭載基板が1個である(図5)

いずれも縦に長い形状をしている。

Airpeak S1のアンテナ

専用送信機とWi-Fi
Airpeak S1は、専用送信機と2.4GHzドローン向けAdvanced Wi-Fiで通信する。

映像を最大2kmの距離まで伝送できる。

地磁気センサー
大電流で発生する磁場の影響を避けるため、ボディー部から離れたアンテナカバー内に設置された。

モーター本体を分解

次にモーター部の本体を分解する。

シャシーを外すと、

プロペラを回転させるためのブラシレスモーターとESC搭載基板が出てきた(図6)

ブラシレスモーター

コイルの巻き方などを工夫、

低回転から高回転まで、

ダイナミックレンジで広い特性を実現した。

ESCのアルゴリズムも独自開発。

プロペラ、ESCと三位一体で、高運動性能を実現した。

日経クロステック(xTECH)

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06306/