対中制裁：世界の年金基金を直撃：in U.S.-China tech fight（動画）：
Sanctions: Hit the world’s pension funds directly: in U.S.-China fight：
对中国的制裁：直接击中世界养老基金：在中美科技大战中
［ロンドン ２６日 ロイター］
米の対中制裁の影響：
ハイテク分野を巡る、米中両国の対立激化。
幾つかのＳＷＦや年金基金を、苦境に追いやっている。
ロイターが、機関投資家のデータや開示資料を分析して明らかになった。
年金基金が苦境に：
「とばっちり」を受けている形の投資家は、
- 全米教職員年金保険組合（ＴＩＡＡ）から、
- ノルウェーやシンガポールのＳＷＦ、
- スイス国立銀行まで多岐にわたる。
直接の原因は、昨年１１月に中国軍と関係があると見なす企業に、米国が投資禁止命令を出したことだ。
これまでに４０余りの中国企業がブラックリストに掲載された。
ＴＩＡＡ傘下のヌビーン：
ブラックリスト
中国電信（チャイナテレコム）、
中国移動通信（チャイナモバイル）、
中国聯通（チャイナユニコム）、
中国海洋石油（ＣＮＯＣＣ）、
中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）、
小米科技（シャオミ）、保有銘柄の売却を余儀なくされた。
加州職員退職年金基金（カルパース）：
チャイナテレコムのＨ株を１．１％、
チャイナモバイルのＨ株を０．２％、
チャイナユニコムのＨ株を０．２％、持っていることをリフィニティブで確認。
カルパースは米共和党議員から中国企業への投資を批判されている。
同年金はコメント要請に応じていない。
フロリダ州運用管理理事会（ＦＳＢＡ）：
チャイナテレコム、チャイナモバイル、シャオミの株を少量だが保有している。
ロイターの取材に対して投資禁止命令に従うと回答した。
ステート・ストリート・アドバイザーズ：
政策調査エリオット・ヘントフ氏は「米国の機関投資家にとって、この投資禁止は本当に痛手になっている」と指摘する。
株価指数から除外：
ブラックリスト掲載の中国企業について、
NYSEが上場廃止に動いたばかりか、
ＭＳＣＩ、
Ｓ＆Ｐダウ・ジョーンズ、
ＦＴＳＥラッセル、一斉に株価指数から除外した。
このため、これらの企業の株価は一部が２０％余りも急落し、ポートフォリオに組み込んでいた海外のいくつものＳＷＦを直撃した。
ノルウェー政府年金基金：
直近の情報開示によると、さまざまな中国株３５０億ドル相当を保有。
チャイナテレコム、
チャイナモバイル、
シャオミ、
ＣＮＯＣＣ、
チャイナユニコム持ち分０．２－０．６％程度の割合で含まれていた。
取材したところ、保有する個別銘柄に関するコメントはしないとの返答だった。
シンガポール政府投資公社（ＧＩＣ）：
チャイナテレコムのＨ株１０％、
ＳＭＩＣの中国上場株Ａ株、Ｈ株１４％、持っていることが、証券取引所届け出書類に基づくロイターの計算で、判明した。
コメントを拒否している。
ケベック州貯蓄投資公庫（ＣＤＰＱ）、
カナダ公的年金投資委員会、
オランダ独立系年金運用会社ＰＧＧＭ、
オランダ公務員年金基金ＡＰＧアセット、さまざまな中国株保有している。
バイデン大統領の方針：
バイデン大統領の今後の方針がまだ明確になっていない。
チャイナテレコム、
チャイナモバイル、
シャオミ、
ＣＮＯＣＣ、株価は昨年１１月以降、あるいは今月に入って１２－２２％の幅で下落した。
ＳＷＦの中国投資（ＣＩＣ）：
かつてマネジングディレクターを務めたウィンストン・マー氏
売られた株の一部は米国以外の投資家が押し目で拾うかもしれない。
しかし、彼らが全部を吸収するのは難しいだろうと述べた。
ロイター
https://jp.reuters.com/article/analysis-us-china-idJPKBN29W0G2
Analysis: Sovereign wealth, public pension giants caught up in U.S.-China tech fight
It hasn’t just been Washington’s actions that have caused difficulties.
Beijing shocked markets in November
when it suspended Ant Group’s planned $37 billion IPO with days to go and just as Trump’s administration was pushing through its bans.
Alibaba, which owns a third of Ant, saw its market value shrink by more than a quarter.
It is a top 10 global stock and widely held by sovereign and pension funds.
Switzerland’s central bank
doubled its Alibaba holdings in the past two years to $1.4 billion worth of the $650 billion company’s stock in September.
November’s tumble would have wiped roughly $350 million off those holdings.
Alibaba shares recovered almost half their losses in January after being spared the U.S. blacklist.
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