放射冷却現象を活用した冷却素材を開発(フィルムのサンプル品)
大阪ガス:放射冷却素材を開発:外気温より5℃減(動画):
Osaka Gas: Radiation cooling material: Reduced ambient temp by 5°C:
大阪燃气:研发的辐射冷却材料:将环境温度降低5°C
大阪ガス:
放射冷却の原理を利用し、直射日光下でもエネルギーを使わず温度を低下できる新素材「SPACECOOL」を開発した。
独自の光学制御技術:
独自の光学制御技術を用い、「太陽光の入熱よりも赤外線放射の出熱を多くする材料設計」を行った。
実証実験で、「外気温より最大約5度C低くなる世界最高レベルの冷却性能」を確認した。
「SPACECOOL」を使ったフィルム、帆布サンプル提供を7月に始める。
素材特許を出願中:
放射冷却は、地球上の熱が「熱ふく射」と呼ぶ電磁波(光)の形で宇宙に放出され、冷却される現象。
開発素材は、「太陽光の入熱を防ぐ反射層と、熱ふく射を促進する放熱層」の多層構造を持つ。
温度測定で検証済み:
エネルギー技術研究所の敷地内で、同素材を貼り付けた対象物を外に置き、温度測定し検証を重ねてきた。
素材の屋外での耐久性は、4年以上。
利用分野
- 夏場の膜建造物の温度環境を改善、
- コンテナ・倉庫の温度環境を改善、
- 熱中症対策商材での、用途を想定。
今回の成果
7月29日からインテックス大阪で開かれる「猛暑対策展」で披露する。