日本電波工業:次世代水晶振動子を開発:5Gスマホに必須8動画):
Nihon Dempa Kogyo: Next-generation crystal unit: Essential for 5G :
Nihon Dempa Kogyo:开发下一代晶体单元:5G 智能手机必不可少的
日本電波工業:
日本電波工業が次世代の水晶振動子を開発した。
「電子機器の動きをつかさどる水晶部品製造技術」が、新たな段階に入った。
従来:
電子機器の動きをつかさどる水晶部品の製造技術は、機械加工による生産が主流だった。今回:
日本電波工業が、半導体の製造法を活用。小型で薄い水晶を作る量産技術を、10年越しで開発した。
5G対応の水晶振動子:
5Gスマートフォン用の水晶部品は、新製法以外で作るのが難しい。
日本の独自技術:
- 台湾などが、低価格品で攻勢をかけていた。
- しかし、海外勢は新製法での量産に成功していない。
- 日本企業は、独自技術による競争優位を確保した。
「産業の塩」:
水晶部品は、スマホや自動車の電子制御ユニットECU。
時計などの内部で、他の部品が正確に動くための基準信号をつくる。
水晶の切片に電極を付けた水晶振動子に電圧をかけると震える性質を利用したもの。
従来は機械で加工:
水晶振動子は切断や研磨など機械加工による製造が主流。
今回はフォトリソブランク加工:
日本メーカーは「フォトリソブランク加工」による量産化技術開発した。
日本電波工業:
10年以上前に、開発に着手。
5年前に量産化できたが、4Gスマホではフォトリソ加工品の優位性は高くなかった。
6割の小型化:
潮目が変わったのは、5Gスマホが普及し出した2020年。
- 高周波対応のため、水晶振動子の厚みを0・5ミリメートルに薄くした。
- 5Gスマホでは、1ミリメートル四方にする必要があった。
水晶振動子の価格:
水晶振動子の平均大口価格は、1個15円前後。
前年同期より約15%上昇。
20年ぶりの事業機会が到来した。
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