NEC:量子暗号通信に成功:電子カルテの送信・バックアップ (動画):
NEC: Quantum cryptography communication: Transmission、backup of records:
NEC:成功的量子加密通信:电子海图的传输和备份
ーNECとNICTなどが実験ー
NEC、
NICT、
ZenmuTech、このほど、電子カルテのサンプルデータを、量子暗号通信で送受信しました。
「秘匿性を保ちながら、分散バックアップも行う実験に成功」と発表。
量子暗号通信の実験:
実験では、
NICTが、2010年から運用を続けている量子暗号ネットワーク・「Tokyo QKD Network」を使用。
NECが、データの保管と相互参照ができるシステムを構築しました。
通信に光子を使う「量子鍵配送」により、原理的に盗聴されずに情報を共有できます。
「量子鍵配送」:
東京都内の医療機関から提供された、
- 電子カルテのサンプルデータ約1万件を送信。
- データを分割し、断片をサーバに分散保存。
- 情報の盗取を防ぐ秘密分散技術を使い、データ管理や復元を実証。
実験の結果:
安全なネットワークとバックアップシステムを構築。
「複数の医療機関でのデータの相互参照」が、リアルタイムに確認できます。
ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2010/26/news103.html
量子暗号を用いて電子カルテを秘匿し、伝送・秘密分散バックアップを行う実証実験に成功
(2020年10月22日)
NEC、
NICT、
ZenmuTech、
実証実験の概要:
今回、、約1万件の電子カルテのサンプルデータの伝送を
- 量子暗号で秘匿化し、
- ネットワーク経由で安全なデータ伝送
- 秘密分散を用いたバックアップを
行うシステムを開発しました。
秘密分散技術・実証の方法:
理論上、いかなる計算能力を持つ第三者(盗聴者)にも。情報を漏らすことなく、
暗号鍵を離れた2地点間で共有します。
量子鍵配送:(注8)
電子カルテのサンプルデータの伝送を、量子暗号で秘匿化するとともに、
秘密分散技術によるデータの分散管理や復元の検証も行いました。
秘匿通信の手法と構成:
本実証実験では、都内の医療機関を想定したシステム環境を構築。
- 秘密分散ネットワークへの秘匿通信では、NECの回線暗号装置(注10)を使用。
- Tokyo QKD Networkの量子鍵配送装置からリアルに供給される暗号鍵を、
- 現代暗号AES(Advanced Encryption Standard)と組み合わせています。
これにより、量子コンピュータでも解読が困難で、安全性の高い、秘匿通信を実現。
プレスリリース | NEC