日本のATLA:艦載用レーザーシステムを開発へ Japan’s ATLA: Developing a shipboard laser system 日本ATLA:開發艦載雷射系統

日本のATLA:艦載用レーザーシステムを開発へ
Japan’s ATLA: Developing a shipboard laser system
日本ATLA:開發艦載雷射系統

・ドローン・スウォーム攻撃を無力化

・海自の護衛艦に「SFの兵器」搭載へ

Trafficnews掲載記事からSummaryをお届けします。

A combat laser on the USS Ponce (LPD-15) of the US Navy in the Persian Gulf. - YouTube

ATLAが艦載用レーザーシステムを開発:

弾薬の補給も必要ない画期的「ゲーム・チェンジャー」が誕生へ

防衛整備庁が、「艦載用レーザーシステム」の研究試作に着手する。

艦載用レーザーシステムのイメージ図:

防衛省は2024年9月、小型無人機の脅威に対応する。

1.「艦載用レーザーシステム」のイメージ図を公開。

2.2025年度から、研究試作を開始する方針を発表した。

Red Sea Crisis LIVE: UK says warship repelled Houthi drone attack in Red Sea | WION LIVE - YouTube

「ドローン・スウォーム攻撃」を迎撃:

「ドローン・スウォーム攻撃」が、将来の先頭脅威となる見込み。

1.スウォーム攻撃で使うドローンは、比較的安価である。

2.しかし、従来の誘導弾などで迎撃した場合、費用対効果が悪い。

「艦載用レーザーシステム」の重要性:

ATLAが、光学センサ妨害能力を持つ新兵器・艦載用レーザーシステムを開発する。

1.この新兵器は、レーザー光を目標に照射し、ドローンを無力化。

2.強力レーザーを連続で発射し続けることができる。

無人機が多数飛来した場合でも、弾薬の供給は不要だ。

高出力レーザーシステムの課題と今後のロードマップとは? 防衛装備庁が明かす(高橋浩祐) - エキスパート - Yahoo!ニュース

防衛省の基本方針:

1.高出力レーザーは、誘導弾と比較して、1回のコストが劇的に低下。

2.小型無人機攻撃に対して、ゲーム・チェンジャーとなり得る。

艦艇に搭載するため、構成品のモジュール化や小型化を図る方針。

既存の艦艇にも搭載することも視野に入れている。

https://trafficnews.jp/post/135515

日本のATLA:電磁波・作戦能力、防衛技術基盤の強化

担当部局: 防衛装備庁・プロジェクト管理部
評価実施:2024年8月

艦載用レーザーシステムの研究:

1.電磁波領域におけるレーザー活用:

小型無人機への対処等、レーザー等電磁波の利用方法を拡大する。

2.迎撃技術高度化で防衛基盤強化:

ドローン・スウォーム攻撃等への、対処能力を確保する。

小型無人機等を迎撃する高出力レーザー研究を継続する。

研究開発の実施期間:

開発総事業費(予定)は、191億円(研究試作総経費)

1.2025年度から2029年度まで研究試作を実施する。

2.2027年度から2030年度まで所内試験を実施する。

レーザー照射管制システムとは:

艦艇レーザーシステムとして必要な技術を確立する。

1.対空レーダによる複数目標に対し、レーザーを精密に照射する技術

2.全周に対応するために、複数のビーム指向部間で目標を移管する技術

3.天頂方向に、ビーム指向部を指向する技術

4.照射した目標に対する攻撃効果の自動判定技術

2023年2月に納入された川崎重工業の高出力レーザーシステム試作装置は40フィートコンテナ2台分の大きさになったという(登壇した防衛装備庁担当者の説明資料より)

艦載適合性の検証:

艦艇に搭載するために、必要な以下の技術を確立する。

1.船体動揺、波しぶき等の耐環境性を確保する技術

2.新規護衛艦及び既存建造艦への搭載を可能とする技術

高出力レーザーシステムのイメージ図(防衛装備庁次世代装備研究所のパンフレットより)

高出力レーザーの最新技術が不可欠:

大量飛来の小型無人機に、ソフトキル(光学センサ妨害)で対処する。

1.高出力レーザーは、高エネルギー・レーザー光を、光速で照射する。

2.即時対処性を有し、電力が供給されれば連続レーザー発射が可能だ。

3.誘導弾と比較して、1回あたりの対処コストが劇的に低下する。

大量飛来の小型無人機に、ソフトキル(光学センサ妨害)で対処する。

https://www.mod.go.jp/j/policy/hyouka/seisaku/2024/pdf/jizen_02_honbun.pdf