日本のATLA:艦載用レーザーシステムを開発へ
Japan’s ATLA: Developing a shipboard laser system
日本ATLA:開發艦載雷射系統
・ドローン・スウォーム攻撃を無力化
・海自の護衛艦に「SFの兵器」搭載へ
Trafficnews掲載記事からSummaryをお届けします。
ATLAが艦載用レーザーシステムを開発:
弾薬の補給も必要ない画期的「ゲーム・チェンジャー」が誕生へ
防衛整備庁が、「艦載用レーザーシステム」の研究試作に着手する。
艦載用レーザーシステムのイメージ図:
防衛省は2024年9月、小型無人機の脅威に対応する。
1.「艦載用レーザーシステム」のイメージ図を公開。
2.2025年度から、研究試作を開始する方針を発表した。
「ドローン・スウォーム攻撃」を迎撃:
「ドローン・スウォーム攻撃」が、将来の先頭脅威となる見込み。
1.スウォーム攻撃で使うドローンは、比較的安価である。
2.しかし、従来の誘導弾などで迎撃した場合、費用対効果が悪い。
「艦載用レーザーシステム」の重要性:
ATLAが、光学センサ妨害能力を持つ新兵器・艦載用レーザーシステムを開発する。
1.この新兵器は、レーザー光を目標に照射し、ドローンを無力化。
2.強力レーザーを連続で発射し続けることができる。
無人機が多数飛来した場合でも、弾薬の供給は不要だ。
防衛省の基本方針:
1.高出力レーザーは、誘導弾と比較して、1回のコストが劇的に低下。
2.小型無人機攻撃に対して、ゲーム・チェンジャーとなり得る。
艦艇に搭載するため、構成品のモジュール化や小型化を図る方針。
既存の艦艇にも搭載することも視野に入れている。
https://trafficnews.jp/post/135515
日本のATLA:電磁波・作戦能力、防衛技術基盤の強化
担当部局: 防衛装備庁・プロジェクト管理部
評価実施:2024年8月
艦載用レーザーシステムの研究:
1.電磁波領域におけるレーザー活用:
小型無人機への対処等、レーザー等電磁波の利用方法を拡大する。
2.迎撃技術高度化で防衛基盤強化:
ドローン・スウォーム攻撃等への、対処能力を確保する。
小型無人機等を迎撃する高出力レーザー研究を継続する。
研究開発の実施期間:
開発総事業費(予定)は、191億円(研究試作総経費)
1.2025年度から2029年度まで研究試作を実施する。
2.2027年度から2030年度まで所内試験を実施する。
レーザー照射管制システムとは:
艦艇レーザーシステムとして必要な技術を確立する。
1.対空レーダによる複数目標に対し、レーザーを精密に照射する技術
2.全周に対応するために、複数のビーム指向部間で目標を移管する技術
3.天頂方向に、ビーム指向部を指向する技術
4.照射した目標に対する攻撃効果の自動判定技術
艦載適合性の検証:
艦艇に搭載するために、必要な以下の技術を確立する。
1.船体動揺、波しぶき等の耐環境性を確保する技術
2.新規護衛艦及び既存建造艦への搭載を可能とする技術
高出力レーザーの最新技術が不可欠:
大量飛来の小型無人機に、ソフトキル(光学センサ妨害)で対処する。
1.高出力レーザーは、高エネルギー・レーザー光を、光速で照射する。
2.即時対処性を有し、電力が供給されれば連続レーザー発射が可能だ。
3.誘導弾と比較して、1回あたりの対処コストが劇的に低下する。
大量飛来の小型無人機に、ソフトキル(光学センサ妨害)で対処する。
https://www.mod.go.jp/j/policy/hyouka/seisaku/2024/pdf/jizen_02_honbun.pdf