現代自動車:中国市場で失速 :中国販売が前年比31%減(動画):
Hyundai Motor: Stall in Chinese market: Chinese sales down 31% yoy:
现代汽车:中国市场增速放缓:中国市场销量同比下降31%
現代自動車の3Q決算:
10月26日、7~9月期の業績発表を行った。
同社の業況は、見た目以上に厳しい。
地域別の売上動向:
まず、地域別の売り上げ動向が目を引く。
特に、中国での販売が前年同期比31%減だったことは見逃せない。
欧米での販売も減少した。
それに対して、インド、ロシア、韓国国内の販売台数は増えた。
中国に着目する理由:
中国に着目する理由は2つある。
1点目:中国の新車販売回復
中国市場の新車販売台数の回復の勢いは強い。
4月から9月まで、中国ではこれまで我慢してきた自動車の買い替え需要が回復している。
需要回復ペースは他の国を凌駕している。
2点目:高価格帯車種が人気
中国で高価格帯車種が、人気を得ているこだ。
実際、トヨタのレクサスブランドの売れ行きが好調である。
9月まで、トヨタの中国販売台数は、6カ月連続で増加した。
低燃費車として、HVを中国政府が重視し始めたことに、トヨタは機敏に対応している。
現代自動車の対応:
トヨタとは大きく異なるように映る。
中国市場:
需要が戻った中国市場で、「現代自動車は、消費者のニーズに応えることが難しい」のかもしれない。
インドとロシア:
インドとロシアでの販売台数の伸びは、「ローエンド車種中心として、現代自動車のポジションが定着化」している。
ブランドイメージ:
このブランドイメージが各国で増えれば、「現代自動車が、高価格帯・高級ブランドとして、収益向上を目指すこと」は容易ではない。
現代自動車の技術力への不安:
シータ2・エンジンの発火:
それに加えて、現代自動車の基礎的な技術力への不安も高まった。
過去、現代自動車のシータ2エンジンの発火が報告されてきた。
今回、同社はエンジンの欠陥をあらためて認め、7~9月期の決算で引当金を計上した。
それも赤字決算の主要因である。
コナ・エレクトリックの火災:
また、現代自動車が成長の起爆剤として重視するEV、「コナ・エレクトリック」は火災事故の発生によってリコールが行われている。
ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/252939
現代自動車:第3四半期は赤字転落(韓国)
韓国の現代自動車:
10月26日、2020年第3四半期(7~9月)の業績(連結ベース)を発表した。
売上高は前年同期比2.3%増の27兆5,760億ウォン(約2兆5,370億円)
営業損益と最終損益(添付資料表1参照)
それぞれ3,140億ウォン、1,890億ウォンの損失となった。
第3四半期の売上高:
高級車などの販売が好調で増加した。営業損益:
エンジンの安全性向上のための追加引当金の計上などを受け、赤字転落となった。世界販売台数:
前年同期比4.9%減の102万5,000台となった。
国・地域別
米国(1.9%減、17万5,000台)、
西欧(5.9%減、12万9,000台)、
中国(28.9%減、11万5,000台)、
ブラジル(14.8%減、4万4,000台)インド(9.2%増、12万2,000台)、
ロシア(13.6%増、5万台)、韓国国内:
個別消費税の引き下げなどを受け、21.9%増の19万9,000台だった(添付資料表2参照)
– ジェトロ
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/10/ae3e753d688b51e8.html