COVID-19：仏Alsachim SAS、6種類の分析用試薬発売：血中の薬剤濃度測定（動画）:
COVID-19:Alsachim SAS 6 types of analytical reagents: Measuring drug concentration in blood：
COVID-19：法国的Alsachim SAS发行6种分析试剂：测量血液中的药物浓度
COVID-19：
島津製作所：
仏子会社/Alsachim SASが、5月11日より、安定同位体試薬を発売します。
この試薬は、｢新型コロナウイルス/治療薬候補である6つの既存薬｣に、対応します。
- 開発・製造元：グループ会社仏Alsachim SAS （ALC社）が手掛け、
- 日本国内販売：島津ジーエルシーが担当、
安定同位体試薬：
｢化学的性質は同じながら、質量数の異なる原子/安定同位体で、標識化された｣試薬です。
質量分析計を用いて定量分析を行う際の内部標準物質として頻繁に使われます。
血中薬物モニタリング：（TDM）
欧米の病院では、液体クロマトグラフ質量分析計（LC-MS）による血中薬物モニタリング（TDM）が盛んです。
患者に免疫抑制剤を投与する際、｢投薬量を緻密に管理するには、血中の薬剤濃度を測定・監視するTDM｣が、有効な手段です。
血中の薬物濃度：治療効果や副作用
また製薬企業や研究機関による医薬品開発では、治療効果や副作用と血中の薬物濃度の関係を調べます。
この際、LC-MSによる定量分析で、安定同位体試薬が用いられます。
現在、世界各地の製薬会社は開発済みの薬の転用によって、開発期間の短縮を目指しています。
仏Alsachim SAS （ALC社）：
今年3月、レムデシビルやファビピラビルなど、薬剤濃度測定に用いる安定同位体試薬を開発しました。
現在、主に欧州で販売を始めています。
島津製作所：ALC社
今後も製薬企業医薬品開発（CRO）、医療機関などでの新型コロナウイルス治療薬開発を支援します。
Alsachim社製：安定同位体試薬
対応する新型コロナウイルスの治療薬候補
- レムデシビル： エボラ出血熱の治療薬
- ファビピラビル： 新型インフルエンザ薬
- ナファモスタット（フサンⓇ）：急性膵炎治療剤
- ロピナビル、リトナビル（カレトラⓇ）：HIV治療薬
- ヒドロキシクロロキン（プラケニルⓇ）：抗マラリア剤
- クロロキン：抗マラリア剤
2020年 | ニュース | 島津製作所