中国:2025年半導体自給率、僅か19.4%:ICインサイツ(動画):
China: 2025 semiconductor self-sufficiency rate, only 19.4%: IC Insights:
中国:2025年半导体自给率,预测仅为19.4%:IC Insights
ー「米国、半導体の自給を国内回帰」ー
米調査会社ICインサイツ:
2021年1月、「中国の半導体自給率が2025年も19.4%にとどまる」との予測をまとめた。
中国の半導体自給率:
中国の半導体は、外国企業の生産に、殆ど依存している。
既に2015年に「2025年時点の半導体自給率を、70%に引き上げる目標」を立てていた。
しかし、ICインサイツは今年1月、「2025年でも、19.4%にとどまるとの予測」をまとめた。
この予測の乖離は大きい:
中国の半導体自給率70%の予測が、実際は20%に留まると予測されている。。
「何と、目標の3分の1にも届かない」のだ。
中国経済の発展コースに、大きな手違いが生じたのだ。
外国メーカーに依存:
- 台湾積体電路製造(TSMC)や、
- 韓国のSKハイニックス、サムスンなど、
- 海外メーカーの中国拠点が、中国の半導体の殆どを生産している。
「中国企業自身の自給率は、10%のみという惨憺たる状況」である。
『日本経済新聞』(4月28日付)が報じた。
中国半導体産業協会:
2020年、中国の半導体輸入額は、3500億ドル(38兆円)に上る。
中国政府の強硬措置:
米国の制裁により、中国の半導体生産に停滞の懸念が生じた。
中国政府が、調達不安に対処するため「中国企業向けに、国内部品に置き換える強硬措置」に乗り出した。
中国半導体企業、暗黙の了解:
中国の半導体業界には、暗黙の了解がある。
- 半導体の設備拡充では、
- 製造装置の30%以上を、
- 中国の業者から調達しなくてはならない。
中国の大きな悩み:
中国政府は、国産化率の引上げを目指している。
- だが、中国半導体メーカーは戸惑いを隠せない。
- 元々、半導体製造の技術基盤がないのだ。
半導体新興国・中国の抱える悩みである。
中国、米国への依存:
- 中国は、米国への依存を減らそうとしている。
- しかし、米国の技術を活用しなければ、技術の進歩を加速できない。
米国、中国を引離す姿勢:
- 米国は、半導体国内生産や研究開発に500億ドル投入。
- さらに中国を引離す姿勢なのだ。
中国が、「半導体の本家・米国へ対抗すること自体」が、無謀な試みである。
勝又壽良のワールドビュー
http://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/26312300.html