エアコンメーカー:中国生産を日本に回帰
Air-conditioner manufacturers: Returning Chinese production to Japan
空調製造商:將中國生產回流日本
ー日立、ダイキン、パナソニックが脱中国ー
ー中国のコロナ禍て、供給網断絶ー
JBpress 掲載記事からSummaryをお届けします。
エアコン生産の日本回帰:
将来的に猛暑が続くとみられる。
エアコン生産の国内回帰や国内基盤強化が進んでいる。
エアコン生産の脱中国:
かつてない猛暑が続く。エアコン生産の脱中国が進んだ。
中国のコロナ禍対応:
日本メーカーは、コロナ禍で中国でサプライチェーンの混乱を経験。
「安さ」より「安定供給」が重要との認識に変わった。
災害や地政学リスク:
日本国内の生産比率が、軒並み上昇する見通し。
日本国内のエアコン出荷台数:
2006年、日本の家庭用エアコンの国内出荷台数は752万台。
2022年、出荷台数が906万台にまで伸びた。
日本国内市場でも、将来的に需要拡大の見込み。
日立が脱中国:
日立ジョンソンコントロールズ空調社が、エアコンを生産している。
今春から、中国生産の上位機種を、日本の栃木事業所に移管した。
他の機種も、中国から国内に戻す予定。
今後、日本生産比率が、30%から24年度には50%に上昇。
日本へ移管の理由:
中国生産に比べ、調達期間が5分の1に短縮できる。
リスク分散のため、全量を日本に戻さない。
国内と中国での「ブリッジ生産」を続ける。
ダイキンも脱中国:
8月2日、茨城県に空調機の新生産拠点を設立した。
関東で空調機生産拠点を設けるのは初めて。
2027年から、家庭用エアコン生産を開始する。
ダイキンの空調機
ダイキンは、家庭用エアコンのシェアでトップ。
大阪府堺市や滋賀県草津市が生産拠点。
パナソニックも脱中国:
現在、中国の広州工場で生産している。
高級、中級モデル生産を、草津工場に移管する。
6月22日、「高級家庭用エアコンについて、日本で生産する」と発表した。
中国でのコロナ禍:
中国のコロナ禍は3年間続いた。
日本企業は、中国で部品を調達出来なかった。
特に上海でのロックダウンが、日本メーカーに多大な損害を与えた。
コロナ禍の教訓:
単に生産コストの安さだけが競争力の源泉ではない。
顧客ニーズを的確にとらえ、納期を短縮することも大事だ。