🔬SACLAで酵素反応の可視化を実現

🔬SACLAで酵素反応の可視化を実現

理化学研究所(理研)放射光科学総合研究センター 城生体金属科学研究室の共同研究グループは、X線自由電子レーザー(XFEL)施設SACLA において、生体内で起こる化学反応を可視化する技術を開発しました。

酵素は、これまでは、反応前や反応後など酵素が止まっているときの構造は見られても、酵素が反応している最中の構造を見ることは困難でした。

今回、共同研究グループは、光を照射すると基質を放出するケージド化合物とSACLAの高品質なX線を組み合わせることで、酵素が反応している最中の構造を原子レベルで見る技術を開発しました。

そしてその技術を用いて、一酸化窒素還元酵素 が、反応相手の分子を取り込む瞬間の構造を捉えることに成功しました。

本技術を用いることで今後、さまざまな酵素の働く仕組みが解明され生命現象の理解が進むだけでなく、新薬の設計や開発などへの応用も期待できます。

本研究は、国際科学雑誌『Nature Communications』(11月17日付:日本時間11月17日)に掲載されます。 理化学研究所

http://www.riken.jp/pr/press/2017/20171117_2/

 

 

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