5G:ファーウェイ製品の採用、米欧対立:ミュンヘン安全保障会議(動画):
5G:Huawei product adoption、US-Europe conflict:Munich Security Council:
5G:华为采用产品,美欧冲突:慕尼黑安全委员会
ファーウェイ5G製品:採用問題
米国は欧州各国に、ファーウェイ5G製品を使わないよう、繰り返し強く警告してきた。
しかし、米国は主要な同盟国がファーウェイを使うのを阻止するという米国の動きは失敗している。
1月28日:英国政府:限定的容認
1月28日、英政府は、5Gへのファーウェイの参加を、厳格な監視の下であるとはいえ、限定的に容認した。
2月14日:ドイツ政府:英国と同様
2月14-16日ミュンヘン安全保障会議で、ポンペオ国務長官とエスパー国防長官が、繰り返し警告したが、ドイツも英国に見倣うようである。
ドイツには、中国との貿易上の利害がある。
中国は、「ドイツがファーウェイを使わなければ、ドイツ車輸入を制限すると脅している」ようである。
メルケル首相が、「中国の報復を懸念して、ドイツがファーウェイを受け入れた理由の一つであること」は、想像に難くない。
エストニアの主張;トーマス・イルヴェス元大統領
エスパー国防長官の警告に対し、欧州各国参加者は懐疑的な意見を提出。
- 米国は代替案を提示しているのか?
- ノキアとエリクソンに補助金を出すのか?
- ファーウェイを使う代わりに何をしろというのか?
問題点:その1
今回の米欧対立の大きな原因は、「ファーウェイが、一番、低価格で機器を提供している」ことである。
現在ファーウェイの競争者は、欧州のノキアとエリクソンである。
しかし、両社とも「ファーウェイとの低価格及び研究開発競争」で、苦闘している。
問題点:その2
過去20年間、ファーウェイは、欧州に電気通信機器を提供してきた。
しかし、米国が、「ファーウェイが、機微な重要情報を得た」という、明確な証拠を提示していない。
問題点:その3(一番の根本問題)
「5Gという次世代中心的技術で、米国は、中国に完全に出遅れている」ことである。
米国にファーウェイに匹敵する技術があれば、欧州の同盟国は米国の技術を導入した可能性が高い。
米国が同盟国にファーウェイの使用禁止要請しているのは、
「欧米各国の重要情報流出の懸念」
及び
「米国がファーウェイに対抗する技術を、今提供できていない」
という事情が背景にある。
(Wedge)