#432、ジキル博士、私が殺した男、米映画株、

キネマ旬報 №432:

THE MOVIE TIMES No. 432:

昭和7年4月11日:Apr.11.1932 (1932-04)

表紙:ノーマ・シアラー:

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ジキル博士とハイド:

パラマウント超特作全護管日本版

エルンスト・ルービッチ監督作品
ライオネル・バリモア
ナンシイ・キャロル
フィリップス・ホームズ 主演

四月廿一日 帝國劇場
四月廿七日 大勝館、新松竹座、邦楽座
大阪松竹座 一斉封切

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「私が殺した男」:

パラマウント近年の傑作が、一月十九日 クライテリオンで封切された。

しかし、二弗さふ入場料が祟つたのが、期しただけの入りがない。

パラマウント社の幹部:

色々首を捻つた寒句、「私が殺した男」ご云ふ題名で、お客が來ないのだと云ふ。

“Broken Lullaby”・「破られた子守」に改題したが、これも駄目だ。

好景氣の頃ならば、黙つて四ヶ月は続ける傑作である。

僅か五週間で引込め、二月二十六日からパラマウント劇場に安い入場料で上映する。

 

株價の値下リ:不況の全米映劃界:

発声映画が誕生した当座、ワーナー・プラザース株は連日鰻上りに上った。

一時は、一株二百弗を突破したことさへあった。

その同じ株が。現在僅か三弗である。

二月甘七日現在:主要各映書會社株:

フォックス(A株) 三弗七十五仙
M・G・M              十九五十仙
パラマウント   九弗八分の五
パテー      七十五仙
パテー(A株)   四弗八分の一
RKO(新株)   五弗二十五仙
ワーナー     三弗

二年前、パラマウントの株は、此の十倍の値段であつた。

二年後、パラマウントの株は、十分の一の質値しかなくなった。

米国映識會社株は、悲惨な状態だ。

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春畫午刻
飯塚斂子
(松竹京都スター)

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ジキル

今や科學が悪魔を作る!
そして怪奇と淫美の悲劇が生れた!!

見よ!!
春最高の傑作と調はれし名篇!

帝都を震越しつ、堂々二週積映!!
引積き全國SPチエーン一齊公開!

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THE MAN I KILLED

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