芝居とキネマ 4(7)、五つの魂を持つ女:支那のオーム:猫とカナリヤ:「メトロポリス」:

芝居とキネマ 4(7)

 大阪毎日新聞:1927-07:
 目次: 五つの魂を持つ女:支那のオーム:猫とカナリヤ:「メトロポリス」:

五つの魂を持つ女:

神秘な東祥の若きヨーギ僧:

数百年の昔、彼の前世が罪を犯したこをを知り、罪ほろぼしの行脚に出かけた。

サンヤと云う娘:

ニューヨークに住むサンヤと云う娘。

彼は、前世の罪悪の犠牲者であったこと」を知った。

サンャには愛人ポールがあつた。

しかし、彼女の父は破産したので、娘を富豪ゴーリングに嫁入りさせようとした。

パリの興行主デ・サルボウ:

丁度この時、サンヤの美聲を知つたパリの興行主デ・サルボウ。

彼女を有名な歌劇女優に仕上げるため、パリへ行こうと勧めた。

サンヤは人生の岐路に立つ:

その時、ヨーギ僧はサンャに、不思議な水晶の玉の中をのぞかせた。

水晶の玉の中には、「彼女の進むべき未來の路」が描き出されて行く。

サンヤ: グロリヤ・スワンスン

ゴナイテット映書

支那のオーム:

上山草人の扮する探偵長

上山草人が、ドイツの名優コンラッド・ファイトに代って出演した。

「支那のオーム」が、いよいよ完成。

近く、日本に輸入されることになつた。

探偵長チャーリー・チャン:

上山草人の扮した探偵長チャーリー・チャン。

ホノルルからサンフランシスコまで、五十萬ドルの眞珠の首飾りを身につけて運ぶ。

それを狙う悪漢たち:

チャンは汚い支那老人に扮して、サンフランシスコで、船から降りたところだ。

悪漢が、チャンの写真を持つて出迎えに来た。

しかし、宝石商の息子ボッブも、この汚い素人がチャンであるこは氣がつかない。

中央は、ポッブが持つ写真であるが、扮装が巧妙で判別できない。

ローラ・ラ・プラント:猫とカナリヤ:

猫に取りまかれたカナリヤのように、多くの親類たちから財産をねらわれていた。

サイラスが死んでから二十年後:

遺言状発表の会合が、その古い邸で開かれた。

遺言状によつて:

サイラスとは遠縁のアナベル嬢に、遺産は渡されることになった。

しかしこの遺言状は、既に開封された形跡がある。

アナベルを脅かす怪物:

顧問弁護士が先づ殺され、それからアナベルを脅かす恐ろしい怪物が出没する。

アナベル: ローラ・ラ・プラント

ユニバーサル映画

「メトロポリス」:

問題の映画:

今、欧米映画界をさわがせてるのは、ウーファ映書「メトロポリス」である。

監督フリツツ・ラング

映畵製作で、七百萬マークを費やしたため、ウーファ社との間で問題を起した。

ついにウーファを退いて、独立プロダクションを起したと言われる。

題材を西暦二千年頃に取つた空想的な物語り。

キャメラは「最後の人」や「ヴリエーテ」を撮影した、カール・フロインドが担当。

トリック撮影は「ジーグフリード」で手腕を見せた、ギュソテル・リツタウが担当。

撮影術方面にも大いに見るべきものがある。

(上)は巨大なる工場の機關室

ブリギツテ・ヘルムの扮した姫:

この女優はこの映書で発見された堀り出し者。

妖姫と貧乏人の娘この二役を演じてゐる。

中)は發明家ロートワングの質験室、

中央は人造人間

 

芝居とキネマ 4(7):目次:

  • 「慈悲心鳥」夏川靜江、原光代――(日活映畫) /

  • 「邪痕魔道」森靜子――(阪妻映畫) /

  • エスター・ラルストン――(パラマウント社花形) /

  • 「五ツの魂を持つ女」グロリア・スワンスン(ユナイテット映畫) /

  • 「桃色女白浪」コンスタンス・タルマツヂ アントニオ・モレノ――(フアースト・ナシヨナル映畫) /

  • 「極樂島奇譚」ミルトン・シルス ベテイ・プロンスン――(フアースト・ナシヨナル映畫) /

  • 「パーフエクト・ソブ」ベン・ライオン――(フアースト・ナシヨナル映畫) /

  • 「モダンガールと山男」クララ・ポウ――(ペラマウント映畫) /

  • 「彌次喜多野球の卷」ウオーレス・ピアリイ――(パラマウント映畫) /

  • 「金髪か黑髪か」アドルフ・マンヂウ――(パラマウント映畫) /

  • 「支那のおゝむ」上山草人――(ユニバーサル映畫) /

  • 「猫とカナリヤ」ローラ・ラ・プラント――(ユニバーサル映畫) /

  • 「小猿七之助」阪東太郞、華村愛子・・・「三界をさまよう女」上村節子、石川秀道――(東亞キネマ映畫) /

  • 「不知火」森靜子、草間實・・・「港の灯」木村正子・・・「武士なればこそ」阪東妻之助――(阪妻プロダクシヨン) /

  • 「メトロポリス」――(ウーフア映畫) /

  • マツナ・ベラミー――(フオツクス社花形) /

  • クレア・ウ井ンゾア――(メトロ・ゴールドウ井ン社花形) /

  • 「九番倉庫」伏見信子――(阪妻プロダクシヨン) /

  • スターの印象(その六) 伊東恭雄p9~10

  • 「曲藝團」の合評 友達曾同人p10~12

  • 脚色閑話休題 畑本秋一p14~15

  • 「椿姫」について 神崎清p15~16

  • メトロポリスを見て 槌谷茂一郞p16